学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ27A057
理由で解く 柔道整復師
正しいのは3です。横隔膜は頸神経叢から出る横隔神経(C3〜C5、主にC4)に支配されます。
筋の神経支配は「どの神経叢の枝が届くか」を発生の由来と結びつけると納得して覚えられます。横隔膜はもともと頸部(第4頸節あたり)で生じた筋が胸腹の境界まで下降してできたもので、そのため支配神経も頸神経叢の枝である横隔神経が長く伸びて届きます。運動は全域を横隔神経が支配し、知覚は中央部(腱中心付近)を横隔神経が、周辺部(筋性部の辺縁)を下位肋間神経が担う、という書き分けも押さえておきます。一方、胸郭に付いていても、浅胸筋(大胸筋・小胸筋・鎖骨下筋・前鋸筋)は上肢を動かす筋の仲間として腕神経叢の枝(内側・外側胸筋神経、鎖骨下筋神経、長胸神経)に支配され、胸神経前枝=肋間神経が支配するのは肋間筋などの深胸筋(固有胸筋)です。側腹筋(外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)は下位肋間神経が主で、下部には腸骨下腹神経・腸骨鼠径神経が加わります。背筋は、浅層のうち僧帽筋が副神経(第XI脳神経)と頸神経叢(C2〜C4前枝)、広背筋が胸背神経(腕神経叢)に支配され、固有背筋(深背筋)が脊髄神経後枝に支配される、という原則で整理します。
| 筋 | 支配神経 | 由来 |
|---|---|---|
| 浅胸筋(大胸筋・小胸筋・鎖骨下筋・前鋸筋) | 内側/外側胸筋神経、鎖骨下筋神経、長胸神経 | 腕神経叢 |
| 深胸筋(肋間筋など) | 肋間神経 | 胸神経前枝 |
| 側腹筋(外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋) | 下位肋間神経(+腸骨下腹神経・腸骨鼠径神経) | 胸神経前枝(+腰神経叢) |
| 横隔膜 | 横隔神経(C3〜C5)/知覚の周辺部のみ下位肋間神経 | 頸神経叢(+胸神経前枝) |
| 僧帽筋 | 副神経+頸神経叢(C2〜C4前枝) | 脳神経(XI)+頸神経叢 |
| 広背筋 | 胸背神経 | 腕神経叢 |
| 固有背筋(深背筋) | 脊髄神経後枝 | 後枝 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。