学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §44 整形外科学 / QJ27A016

理由で解く 柔道整復師

QJ27A016 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問16
問題
疾患と原因の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 内反肘上腕骨顆上骨折
2 関節ねずみ離断性骨軟骨炎
3 リトルリーグ肘-上腕骨内側上顆骨端線離開
4 テニス肘 →上腕骨内側上顆炎
解答
正解4(テニス肘 →上腕骨内側上顆炎)
解説

テニス肘は上腕骨外側上顆炎であり、内側上顆炎はゴルフ肘にあたります。答えは4です。

肘の使いすぎ障害は「どちら側に牽引力がかかるか」で整理できます。手関節伸筋群(短橈側手根伸筋など)は外側上顆から起こるため、バックハンドや手関節背屈の繰り返しで外側上顆に炎症が生じ、これがテニス肘(上腕骨外側上顆炎)です。一方、手関節屈筋・回内筋群は内側上顆から起こるため、ゴルフのスイングや投球の加速期に加わる外反力で内側上顆炎(ゴルフ肘)となり、成長期であれば骨端線が離開します。外側上顆炎の評価にはトムセン(Thomsen)テストや中指伸展テスト、チェアテストを用い、症状が続く場合は前腕の使い方の見直しと安静、必要に応じて医師の診察を勧めます。

✓ 4. これが答え(組合せとして誤り)
テニス肘 →上腕骨内側上顆炎
テニス肘は上腕骨外側上顆炎です。内側上顆炎はゴルフ肘にあたるため、この組合せが誤りで設問の答えになります。
✗ 1. 組合せとして正しい(答えではない)
内反肘上腕骨顆上骨折
小児の上腕骨顆上骨折で内側の転位や変形治癒が残ると内反肘(ガンステック変形)を生じます。代表的な後遺症です。
✗ 2. 組合せとして正しい(答えではない)
関節ねずみ離断性骨軟骨炎
離断性骨軟骨炎で剥離した骨軟骨片が関節内を移動する遊離体となり、関節ねずみと呼ばれます。ロッキングの原因になります。
✗ 3. 組合せとして正しい(答えではない)
リトルリーグ肘-上腕骨内側上顆骨端線離開
成長期の投球動作で肘内側に牽引力が繰り返し加わり、屈筋・回内筋群の付着部で骨端線が離開します。
ポイント
  • テニス肘=上腕骨外側上顆炎(手関節伸筋群の起始部)。
  • ゴルフ肘=上腕骨内側上顆炎(手関節屈筋・回内筋群の起始部)。
  • 外側上顆炎の検査=トムセンテスト、中指伸展テスト、チェアテスト。
  • リトルリーグ肘=成長期の投球障害。内側は牽引(骨端線離開)、外側は圧迫(離断性骨軟骨炎)。
  • 内反肘は小児の上腕骨顆上骨折後の代表的変形。
比較表
疾患・所見原因・部位力の方向
テニス肘上腕骨外側上顆炎手関節伸筋群の牽引
ゴルフ肘上腕骨内側上顆炎手関節屈筋・回内筋群の牽引
リトルリーグ肘(内側型)内側上顆骨端線離開投球時の外反による内側牽引
関節ねずみ離断性骨軟骨炎(外側:小頭)投球時の外反による外側圧迫
内反肘上腕骨顆上骨折の変形治癒外傷
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。