学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §37 生理学 / QJ27A006

理由で解く 柔道整復師

QJ27A006 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問6
問題
心室収縮時、左心室からの血液の逆流を防止する弁はどれか。
選択肢
1 三尖弁
2 肺動脈弁
3 僧帽弁
4 大動脈弁
解答
正解3(僧帽弁)
解説

心室収縮期に左心室から左心房への逆流を防ぐのは左房室弁、すなわち僧帽弁です。正解は3。

弁は「閉じているときに逆流を防ぐ」と考えると迷いません。心室収縮期には房室弁(僧帽弁・三尖弁)が閉じ、動脈弁(大動脈弁・肺動脈弁)が開いて血液が送り出されます。拡張期はその逆で、動脈弁が閉じて動脈から心室へ戻るのを防ぎ、房室弁が開いて心房から心室が満たされます。この設問は「左心室」と「心室収縮時」という2条件がそろっているので、左側かつ収縮期に閉じている弁=僧帽弁に絞られます。房室弁は腱索と乳頭筋によって心室側から引かれているため、高い心室内圧を受けても心房側にめくれ返りません。

✓ 3. 正しい
僧帽弁
左心房と左心室の間にある左房室弁で、前尖・後尖の2尖からなります。収縮期に閉鎖して左心室から左心房への逆流を防ぎます。
✗ 1. 誤り
三尖弁
右房室弁です。収縮期に閉じるという点は同じですが、防いでいるのは右心室から右心房への逆流であり、左心室ではありません。
✗ 2. 誤り
肺動脈弁
右心室と肺動脈の間にあり、収縮期には開いています。閉じるのは拡張期で、肺動脈から右心室への逆流を防ぎます。
✗ 4. 誤り
大動脈弁
左心室と大動脈の間にあります。左側ではありますが、心室収縮期には開いて血液を送り出しており、閉じて逆流を防ぐのは拡張期です。
ポイント
  • 収縮期=房室弁が閉じ動脈弁が開く。拡張期=動脈弁が閉じ房室弁が開く。
  • 「逆流を防ぐ」=その時期に閉じている弁を選ぶ。
  • 僧帽弁(左房室弁)は2尖、三尖弁(右房室弁)は3尖。
  • 房室弁は腱索・乳頭筋に支えられ、心室側から引かれて翻転を防ぐ。
  • Ⅰ音は房室弁の閉鎖音、Ⅱ音は動脈弁の閉鎖音。
比較表
位置閉じる時期防ぐ逆流
僧帽弁左心房-左心室心室収縮期左心室→左心房
三尖弁右心房-右心室心室収縮期右心室→右心房
大動脈弁左心室-大動脈心室拡張期大動脈→左心室
肺動脈弁右心室-肺動脈心室拡張期肺動脈→右心室
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