学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ27A003

理由で解く 柔道整復師

QJ27A003 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問3
問題
関節と内部構造の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 胸鎖関節関節唇
2 肩関節関節半月
3 股関節関節内靱帯
4 膝関節関節円板
解答
正解3(股関節関節内靱帯)
解説

股関節には大腿骨頭窩と寛骨臼を結ぶ大腿骨頭靱帯があり、これが関節内靱帯です。正解は3。

関節の内部構造は4つに整理できます。関節唇は関節窩の縁につく線維軟骨の輪で、浅い関節窩を深くして安定性を高めます(肩関節・股関節)。関節円板は関節腔を完全に2つに仕切る線維軟骨の板(胸鎖関節・顎関節・遠位橈尺関節)、関節半月は関節腔を不完全に仕切る三日月形の線維軟骨(膝関節)です。関節内靱帯は関節包の内側を走る靱帯で、股関節の大腿骨頭靱帯と膝関節の前・後十字靱帯が代表です。どの構造がどの関節にあるかを1対1で結びつけておくと、この形式の組合せ問題は確実に取れます。

✓ 3. 正しい
股関節関節内靱帯
股関節には大腿骨頭窩と寛骨臼窩・寛骨臼横靱帯を結ぶ大腿骨頭靱帯があり、関節包の内側を走る関節内靱帯です。中に大腿骨頭へ向かう栄養血管を通します。
✗ 1. 誤り
胸鎖関節関節唇
胸鎖関節にあるのは関節円板です。鎖骨と胸骨の関節面の適合が悪いため、円板が関節腔を仕切って適合を補っています。関節唇があるのは肩関節と股関節です。
✗ 2. 誤り
肩関節関節半月
関節半月があるのは膝関節です。肩関節にあるのは関節唇で、浅い肩甲骨関節窩の縁を取り巻いて関節窩を深くしています。
✗ 4. 誤り
膝関節関節円板
膝関節にあるのは内側・外側の関節半月で、関節腔を不完全に仕切ります。関節腔を完全に仕切る関節円板があるのは胸鎖関節・顎関節・遠位橈尺関節です。
ポイント
  • 関節唇=関節窩を深くする線維軟骨の輪。肩関節・股関節
  • 関節円板=関節腔を完全に仕切る。胸鎖関節・顎関節・遠位橈尺関節
  • 関節半月=関節腔を不完全に仕切る三日月形。膝関節のみ。
  • 関節内靱帯=関節包の内側を走る。股関節(大腿骨頭靱帯)・膝関節(十字靱帯)
  • 大腿骨頭靱帯は栄養血管の通路。小児では骨頭への血行としての比重が相対的に大きい。
比較表
内部構造はたらき存在する関節
関節唇関節窩の縁を広げ深くする肩関節、股関節
関節円板関節腔を完全に仕切り適合を補う胸鎖関節、顎関節、遠位橈尺関節
関節半月関節腔を不完全に仕切り衝撃を吸収膝関節
関節内靱帯関節包内で骨どうしを直接結ぶ股関節(大腿骨頭靱帯)、膝関節(十字靱帯)
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