学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §36 解剖学 / QJ27A002

理由で解く 柔道整復師

QJ27A002 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問2
問題
蝶番関節はどれか。
選択肢
1 橈骨手根関節
2 腕橈関節
3 腕尺関節
4 上橈尺関節
解答
正解3(腕尺関節)
解説

肘を構成する3つの関節のうち、上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕がつくる腕尺関節が蝶番関節です。正解は3。

蝶番関節は1軸性で、扉の蝶番のように屈曲・伸展だけを許します。腕尺関節は滑車の溝に沿ってらせん状に動くため「らせん関節」と呼ばれることもありますが、分類上は蝶番関節に含めます。同じ肘のなかでも腕橈関節は球関節、上橈尺関節は車軸関節で、前腕の回内・回外は腕橈関節と上下の橈尺関節が協働して起こります。関節の型は「運動軸が何本あるか」から逆算すると覚えやすく、屈伸のみ=1軸=蝶番、回旋のみ=1軸=車軸、2方向=2軸=楕円・鞍、あらゆる方向=多軸=球関節と整理できます。

✓ 3. 正しい
腕尺関節
上腕骨滑車が尺骨の滑車切痕に深くはまり込み、屈曲・伸展のみを許す1軸性の蝶番関節です。骨性の適合が高く、側方への動揺を強く制限します。
✗ 1. 誤り
橈骨手根関節
橈骨遠位端と近位手根骨(舟状骨・月状骨・三角骨)がつくる楕円関節(顆状関節)です。2軸性で掌屈・背屈と橈屈・尺屈が可能です。
✗ 2. 誤り
腕橈関節
上腕骨小頭と橈骨頭窩がつくる球関節です。ただし橈骨が尺骨と連結しているため、実際の運動は屈伸と回内・回外に制限されます。
✗ 4. 誤り
上橈尺関節
橈骨頭が尺骨の橈骨切痕と輪状靱帯がつくる輪の中で回転する車軸関節です。前腕の回内・回外を担います。
ポイント
  • 蝶番関節=1軸性で屈伸のみ。腕尺関節、指節間関節、距腿関節が代表。
  • 肘の3関節は型が全部違う。腕尺=蝶番、腕橈=球、上橈尺=車軸。
  • 車軸関節=1軸性で回旋のみ。上・下橈尺関節、正中環軸関節。
  • 楕円(顆状)関節=2軸性。橈骨手根関節、中手指節関節。
  • 関節の型は「運動軸の数と方向」から逆算すると丸暗記せずに答えられる。
比較表
関節構成関節の型運動
腕尺関節上腕骨滑車+尺骨滑車切痕蝶番関節(1軸)屈曲・伸展
腕橈関節上腕骨小頭+橈骨頭窩球関節(多軸)屈伸・回内外(制限あり)
上橈尺関節橈骨頭+尺骨橈骨切痕車軸関節(1軸)回内・回外
橈骨手根関節橈骨遠位端+近位手根骨楕円関節(2軸)掌背屈・橈尺屈
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