学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §38 運動学 / QJ27A004
理由で解く 柔道整復師
股関節を外転させる主役は中殿筋・小殿筋で、大腿筋膜張筋がこれを補助する。この3筋はまとめて上殿神経に支配される。
殿部の筋は「どの孔から出た神経が支配するか」で二分される。上殿神経(L4〜S1)は大坐骨孔のうち梨状筋の上(梨状筋上孔)を通って骨盤外へ出て、中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋へ枝を送る。下殿神経(L5〜S2)は梨状筋の下(梨状筋下孔)を通り、大殿筋だけを支配する。つまり「外転=上殿神経、伸展=下殿神経、内転=閉鎖神経、屈曲=腸腰筋」と運動方向と筋・神経をセットで覚えれば、この型の問題は迷わない。ただし屈曲の腸腰筋を「大腿神経支配」と一括りにしないこと。腸骨筋は大腿神経の支配だが、大腰筋は腰神経叢の枝(L1〜L3)が直接支配するので、解剖学ではこの区別がそのまま問われる。臨床的にも重要で、上殿神経が障害されて中殿筋が働かなくなると、患側で片脚立位をとったときに骨盤を水平に保てず、健側(遊脚側)の骨盤が下がるトレンデレンブルグ徴候が現れる(健側で立てば骨盤は水平に保たれる)。
| 神経 | 主な支配筋 | 股関節での主な作用 |
|---|---|---|
| 上殿神経 | 中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋 | 外転(内旋も補助) |
| 下殿神経 | 大殿筋 | 伸展・外旋 |
| 坐骨神経 | ハムストリング、大内転筋の一部 | 伸展(膝は屈曲) |
| 閉鎖神経 | 長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋・外閉鎖筋 | 内転 |
| 大腿神経 | 腸骨筋・大腿四頭筋・縫工筋(大腰筋は大腿神経ではなく腰神経叢の枝L1〜L3が直接支配) | 屈曲(膝は伸展) |
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