学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ26P103
理由で解く 柔道整復師
橈骨骨幹部遠位1/3の骨折に遠位橈尺関節の背側脱臼を合併したものはガレアッチ(Galeazzi)骨折。固定は肘関節直角位・前腕回内回外中間位で行う。
ガレアッチ骨折では、橈骨の短縮や遠位骨片の回旋によって遠位橈尺関節の適合性が失われ、尺骨頭が背側へ突出する。固定にあたっては、橈骨と尺骨をつなぐ骨間膜(中央索)が最も緊張する回内回外中間位をとり、橈尺骨間距離と橈骨の長さ、そして遠位橈尺関節の整復位を保つことが要点となる。肘関節は直角位として前腕の回旋を抑え、上腕から手部までを含めて固定し、三角巾で懸垂する。なお前腕の腫脹が強い時期に肘を鋭角屈曲すると循環障害を招きやすく、本骨折では用いない。整復位の保持が難しい例や尺骨頭の突出が残る例は観血療法の適応となるため、経過中は再転位の徴候(変形の再出現、疼痛の増強、回旋制限)に注意し、必要に応じて医師に紹介する。
| ガレアッチ骨折 | モンテジア骨折(伸展型) | |
|---|---|---|
| 骨折する骨 | 橈骨骨幹部(遠位1/3) | 尺骨骨幹部 |
| 脱臼する関節 | 遠位橈尺関節(尺骨頭が背側へ) | 腕橈関節(橈骨頭が前方へ) |
| 固定肢位 | 肘関節直角位・前腕回内回外中間位 | 肘関節鋭角屈曲位・前腕回外位 |
| ねらい | 骨間膜(中央索)の緊張保持と橈骨長の維持 | 橈骨頭の再脱臼防止 |
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