学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ26P077
理由で解く 柔道整復師
肩甲骨体部は厚い筋層に包まれた扁平骨で、転位が少なく骨癒合も良好です。固定は上肢を体幹に接した内転位で保持するため、3が正しい記述です。
肩甲骨は背面を棘上筋・棘下筋・僧帽筋・菱形筋、前面を肩甲下筋・前鋸筋に覆われ、いわば筋のサンドイッチの中にあります。この構造から、体部骨折では骨片が周囲の筋と骨膜に保持されて大きくずれにくく、整復操作を要さずに固定と後療法で経過をみられることが多いとされます。固定では患肢を体幹に接して内転位に保ち、三角巾やデゾー包帯などで肩甲骨に付着する筋の牽引がかからない状態をつくります。逆に外転させると付着筋が引かれ、疼痛と骨片の動揺を招きます。なお肩甲骨は胸壁の上を滑るため、呼吸で胸郭が動くと骨折部にも動きが伝わります。
| 項目 | 肩甲骨体部骨折 | 肋骨骨折 |
|---|---|---|
| 発生機転 | 背部への強い直達外力 | 直達外力・胸郭の前後圧迫 |
| 深呼吸時痛 | あり | あり |
| 転位 | 厚い筋層に保持され軽度 | 軽度〜中等度 |
| 警戒する併存損傷 | 肋骨骨折・胸腔内損傷など高エネルギー外傷 | 血気胸・皮下気腫 |
| 固定 | 患肢を体幹に接して内転位 | 胸部固定帯 |
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