学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ26P066
理由で解く 柔道整復師
小児骨折の最大の特徴は自家矯正(リモデリング)ですが、効く転位と効かない転位がはっきり分かれます。捻転(回旋)転位は自家矯正が期待できないため、4が誤りです。
小児骨は有機質(膠原線維)に富んで弾性・可塑性が高く、骨膜が厚く強靭で骨から剥がれにくく、骨端軟骨が活発に増殖しています。この3点から、粉砕になりにくい・骨膜下骨折や若木骨折が多い・治癒が速い・骨端軟骨への血流増加で過成長が起こる、という小児骨折の特徴がひと続きに説明できます。リモデリングも旺盛ですが、その働く方向には限界があります。自家矯正が期待できるのは側方転位と、隣接関節の運動方向(前後方向)と一致する屈曲転位で、年齢が低いほど、骨折部が骨端線に近いほど強く働きます。一方、捻転(回旋)転位と、関節運動面と直交する方向の屈曲転位は矯正されないため、整復の段階で確実に取り切っておく必要があります。
| 転位の種類 | 自家矯正 | 整復での扱い |
|---|---|---|
| 側方転位 | 期待できる | ある程度の残存は許容されうる |
| 屈曲(角状)転位:関節運動方向と同一面 | 期待できる | 許容範囲は年齢・部位で判断 |
| 屈曲転位:関節運動面と直交 | 期待できない | 確実に矯正する |
| 捻転(回旋)転位 | 期待できない | 必ず矯正する |
| 短縮転位 | 矯正ではないが過成長で相殺されうる | 下肢骨幹部では見込んで整復 |
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