学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §24 部位別各論 足・足趾 / QJ26P064
理由で解く 柔道整復師
外反母趾は、母趾の基節骨が外反しながら回内し、第1中足骨は逆に内反する変形である。中年以降の女性に圧倒的に多く、正解は4。
母趾中足趾節(MTP)関節で基節骨が小趾側へ傾き(母趾外反角の増大)、土台となる第1中足骨は内側へ開く(第1・第2中足骨間角の増大)。同時に母趾は回内し、爪の面が内側を向く。第1中足骨頭の内側は突出して滑液包炎(バニオン)を起こし、横アーチが低下した開張足を合併して第2・第3中足骨頭の足底に胼胝ができやすい。前足部が広がると、押しやられた第2趾に槌趾(hammer toe:PIP関節の屈曲が主体)を生じることも多い。誘因は先の細い靴やハイヒール、内側縦アーチが低下した扁平足や横アーチが低下した開張足、関節リウマチ、加齢による足部支持機構の弛緩で、性差が大きく女性に多い。まずは足趾・足底の筋を使う運動、足底挿板、足に合う靴への変更といった保存療法から始め、疼痛や変形が強い例で手術を検討する。
| 着目点 | 外反母趾での実際 | 紛らわしい表現 |
|---|---|---|
| 母趾基節骨 | 外反(小趾側へ傾く)+回内し、爪が内側を向く | 「外旋する」は誤り |
| 第1中足骨 | 内反(内転)し、中足骨間角が増大する | 「外反している」は誤り |
| 足のアーチ | 横アーチが低下して開張足になる。内側縦アーチが低下した扁平足の合併も多い | 「凹足を合併」は誤り |
| 足趾変形 | 第2趾の槌趾(hammer toe:PIP関節の屈曲が主体)を合併しやすい | 凹足に伴う鉤爪趾と混同しない |
| 好発 | 中年以降の女性に圧倒的に多い | — |
| 参考:凹足 | 縦アーチが高い足。神経筋疾患(シャルコー・マリー・トゥース病、二分脊椎など)に伴い、鉤爪趾(claw toe:MTP過伸展+PIP・DIP屈曲)を合併しやすい | 外反母趾とは別系統の変形 |
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