学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §14 疾患別各論 神経・筋疾患 / QJ26P058
理由で解く 柔道整復師
脳性麻痺は「非進行性の脳病変による、永続的だが変化しうる運動と姿勢の異常」。アテトーゼ型は大脳基底核の障害で、知能は保たれることが多い。したがって3が設問の答え(誤っている記述)である。
脳性麻痺は、受胎から新生児期(生後4週以内)までに生じた脳の非進行性病変にもとづき、満2歳までに発現する運動・姿勢の異常と定義される。進行性疾患や一過性の運動障害、将来正常化する運動発達の遅れは含まない。アテトーゼ型は核黄疸(高ビリルビン血症)や低酸素により大脳基底核(線条体・淡蒼球)が障害されて起こり、ゆっくりとした不随意運動が主体となる。不随意運動は緊張・随意運動・情動で強まり、睡眠中には消失するのが特徴である。一方、知能障害やてんかんの合併が多いのは、錐体路(大脳皮質運動野・皮質脊髄路)が障害される痙直型である。「病変部位が違えば合併しやすい症状も違う」と結び付けて整理したい。
| 病型 | 主な病変部位 | 運動の特徴 | 知能障害の合併 |
|---|---|---|---|
| 痙直型 | 錐体路(大脳皮質運動野・皮質脊髄路) | 痙縮、腱反射亢進、折りたたみナイフ現象、尖足・はさみ肢位 | 多い(てんかんも合併しやすい) |
| アテトーゼ型 | 大脳基底核(線条体・淡蒼球) | ゆっくりした不随意運動。緊張・随意運動で増強し、睡眠中は消失 | 比較的少なく、保たれることが多い |
| 参考:失調型 | 小脳 | 平衡障害、企図振戦、測定障害、動揺歩行 | 本設問の射程外。合併することがあり、頻度は成書により幅がある |
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