学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §11 疾患別各論 全身性の骨・軟部疾患 / QJ26P057
理由で解く 柔道整復師
くる病は、骨端線(成長軟骨)が開いている成長期に、ビタミンDの作用不足で類骨に石灰が沈着しなくなる病気です。骨端線が閉じたあとに同じことが起これば骨軟化症と呼び分けるため、「骨端線閉鎖後の発症」とする3が誤りで、これが答えになります。
ビタミンDが不足するとカルシウムとリンの吸収が落ち、成長軟骨で作られた類骨が固まらないまま残ります。柔らかい骨端軟骨部は荷重や筋の牽引で押し広げられ、手関節が太くみえたり、肋骨と肋軟骨の移行部が数珠状に膨らむ(肋骨念珠)といった所見が出ます。体重のかかる下肢は内反膝(O脚)や外反膝に大きく曲がり、骨の痛みと筋力低下から立つ・歩くの獲得が遅れ、身長も伸び悩みます。背景には日光曝露の不足、ビタミンD補充のない完全母乳栄養、極端な食事制限のほか、低リン血症性や腎尿細管性など原因の異なるタイプもあります。適切な日光浴とビタミンD・カルシウムの補充で改善が期待でき、成長に伴って変形が矯正されることも多いため、下肢変形の子どもをみたら原因検索も含めて小児科・整形外科の評価につなぎます。
| くる病 | 骨軟化症 | |
|---|---|---|
| 発症時期 | 骨端線閉鎖前(成長期) | 骨端線閉鎖後(成人) |
| 本態 | 類骨の石灰化障害(ビタミンD作用不足など) | |
| 骨の変形 | 下肢変形(O脚・X脚)、手関節腫大、肋骨念珠 | 成長軟骨由来の変形はない |
| 成長 | 低身長・成長障害 | 成長には影響しない |
| 主な訴え | 歩行開始の遅延、変形 | 骨痛、筋力低下、偽骨折 |
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