学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §12 心肺蘇生法(救急法) / QJ26P053
理由で解く 柔道整復師
補助器具を用いない人工呼吸、つまり口対口人工呼吸では、1回の吹き込みを約1秒かけて行い、胸が上がるのが見える程度の量を送る。
一次救命処置での人工呼吸は「約1秒かけて、胸の上がりが確認できる量を2回」が基本である(第26回の出題当時に用いられていたJRC蘇生ガイドライン2015でもこの数値である)。これ以上長く、強く吹き込むと、空気が食道を通って胃に入り、胃内容の逆流と誤嚥を招く。さらに胸腔内圧が上がって心臓へ戻る静脈血が減り、胸骨圧迫で生み出される血流そのものを損なう。人工呼吸は胸骨圧迫30回に対して2回の割合で行い、そのための圧迫中断は10秒以内にとどめる。感染防護具がない、口対口をためらうといった状況では、無理をせず胸骨圧迫のみを続けてよい。まず通報とAEDの手配を行い、絶え間ない胸骨圧迫を優先することが救命率に直結する。
| 項目 | 数値の目安(成人・第26回出題当時のガイドライン) |
|---|---|
| 1回の吹き込み時間 | 約1秒(胸の上がりが見える量) |
| 胸骨圧迫と人工呼吸の比 | 30:2 |
| 胸骨圧迫の速さ | 100〜120回/分 |
| 胸骨圧迫の深さ | 約5cm(6cmを超えない) |
| 圧迫中断の許容 | 10秒以内 |
| 高度な気道確保後の換気 | 6秒に1回(約10回/分)、圧迫は中断せず継続 |
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