学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §10 移植 / QJ26P052
理由で解く 柔道整復師
拒絶反応は発症までの時間で4つに整理する。急性拒絶反応は移植後およそ1週間から3か月の間、とくに1〜2か月に好発するので、選択肢のなかでは「2か月以内」が該当する。
超急性拒絶反応は、レシピエントがもともと持っていた抗ドナー抗体(液性免疫)が移植片の血管内皮を攻撃するもので、血流再開直後から24時間以内に血栓を形成して移植片が壊死する。有効な治療がないため、交差適合試験(クロスマッチ)と血液型適合の確認で未然に防ぐ。数日以内に起こるものは促進型(accelerated)拒絶反応と呼ぶ。急性拒絶反応はT細胞を中心とする細胞性免疫が主役で、感作が成立するのに時間がかかるため移植後1週間ほど経ってから立ち上がり、3か月以内に多い。発熱、移植片の腫大・圧痛、機能低下(腎移植なら尿量減少と血清クレアチニンの上昇)で気づかれ、ステロイドパルスなど免疫抑制の強化で回復しうる可逆的な反応である。慢性拒絶反応は数か月から数年かけて進み、血管内膜の肥厚と線維化により不可逆的に機能が低下する。
| 分類 | 出現時期 | 主な機序 | 治療への反応 |
|---|---|---|---|
| 超急性 | 数分〜24時間以内 | 既存の抗ドナー抗体(液性免疫) | ほぼ不可逆。移植片摘出となる |
| 促進型 | 数日以内 | 感作されていた記憶リンパ球 | 治療に抵抗性のことが多い |
| 急性 | 約1週間〜3か月(好発1〜2か月) | T細胞主体の細胞性免疫 | 免疫抑制の強化で可逆的 |
| 慢性 | 数か月〜数年 | 血管内膜肥厚・線維化 | 不可逆的に進行する |
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