学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §11 止血 / QJ26P048
理由で解く 柔道整復師
静脈血は末梢から心臓へ向かって流れる。したがって静脈性出血で圧迫すべきは損傷部の末梢(遠位)側であり、中枢側を圧迫するという記述が誤りである。
動脈血は心臓から末梢へ流れるので、動脈性出血では傷より中枢(近位)側の止血点を圧迫すれば血流を断てる。一方、静脈性出血で中枢側だけを圧迫すると心臓へ戻る流れをせき止めることになり、末梢に血液がうっ滞してかえって出血が増える。実際の応急処置ではまず直接圧迫止血(清潔なガーゼやパッドで創部を直接、しっかり押さえる)と患部の挙上を行い、それでも止まらないときに間接圧迫を加える、という順序が基本である。出血の色調(動脈性は鮮紅色で拍動性、静脈性は暗赤色でじわじわ湧き出る)を見て、どちら側を押さえるかを判断できるようにしておく。
| 出血の種類 | 血液の性状 | 圧迫する部位 |
|---|---|---|
| 動脈性出血 | 鮮紅色、拍動性に噴出 | 創部の中枢(近位)側 |
| 静脈性出血 | 暗赤色、持続的に湧き出る | 創部の末梢(遠位)側 |
| 毛細血管性出血 | にじむように出る | 創部の直接圧迫で止まる |
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