学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §1 損傷 / QJ26P044
理由で解く 柔道整復師
水疱(水ぶくれ)をつくるのはⅡ度熱傷の特徴です。
熱傷は、障害が皮膚のどの深さまで及んだかで分類します。Ⅰ度は表皮までで、ヒリヒリした発赤のみで数日のうちに瘢痕を残さず治ります。Ⅱ度は真皮に達し、表皮と真皮の間に体液が溜まって水疱を形成します。同じⅡ度でも、真皮浅層までの浅達性Ⅱ度は知覚神経が残るため痛みが強く瘢痕を残さず治癒しますが、真皮深層に及ぶ深達性Ⅱ度は知覚が鈍くなり、治っても瘢痕を残しやすくなります。Ⅲ度は皮膚全層が壊死し、白色〜褐色の羊皮紙様・炭化した外観となり、神経終末まで壊れるため無痛です。上皮化の元になる細胞が残らないので自然には治らず、植皮が必要になります。現場ではまず流水などで十分に冷却し清潔に被覆すること、そしてⅡ度以上・広範囲・顔面や気道熱傷の疑いがあれば速やかに医療機関へ搬送することが基本の対応です。
| 深度 | 障害の深さ | 水疱 | 疼痛 | 治癒・瘢痕 |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ度 | 表皮 | なし | あり(ヒリヒリ) | 数日で治癒、瘢痕なし |
| 浅達性Ⅱ度 | 真皮浅層 | あり | 強い | 約2週で治癒、瘢痕は残りにくい |
| 深達性Ⅱ度 | 真皮深層 | あり | 鈍い | 治癒に時間がかかり瘢痕を残す |
| Ⅲ度 | 皮膚全層以深 | なし | なし(無痛) | 自然治癒せず植皮の適応 |
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