学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ26P032
理由で解く 柔道整復師
マックバーニー点は右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上の外側3分の1の点で、虫垂の体表投影位置にあたるため、圧痛を認めるのは虫垂炎です。
急性虫垂炎は、初期に心窩部や臍周囲の漠然とした痛み(内臓痛)として始まり、炎症が虫垂の漿膜から壁側腹膜に及ぶと痛みが右下腹部へ移動して限局します(体性痛)。この痛みの移動が問診上の重要な手がかりです。圧痛点はマックバーニー点のほか、左右の上前腸骨棘を結ぶ線の右3分の1にあたるランツ点、臍の右斜め下のキュンメル点があります。腹膜刺激徴候として、圧迫した手を急に離すと痛みが強まるブルンベルグ徴候(反跳痛)や筋性防御が加わり、これらがあれば腹膜炎への進展を疑います。右下腹部の圧痛と腹膜刺激徴候を認めたら、腹部への手技や温罨法は行わず、速やかに医療機関へ紹介します。
| 疾患 | 圧痛部位・特徴的徴候 | 痛みの性状 |
|---|---|---|
| 虫垂炎 | マックバーニー点、ブルンベルグ徴候 | 心窩部から右下腹部へ移動 |
| 胃潰瘍 | 心窩部 | 空腹時痛・食後の心窩部痛 |
| 胆嚢炎 | 右季肋部、マーフィー徴候 | 右季肋部痛、右肩への放散 |
| 腎・尿管結石 | 側腹部、CVA叩打痛 | 鼠径部へ放散する疝痛、血尿 |
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