学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §9 診察各論 反射検査 / QJ26P033

理由で解く 柔道整復師

QJ26P033 一般臨床医学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午後 問33
問題
C5 レベルの脊髄を含む腱反射はどれか。
選択肢
1 下顎反射
2 上腕二頭筋反射
3 上腕三頭筋反射
4 橈骨反射
解答
正解2(上腕二頭筋反射)
解説

上腕二頭筋反射の反射弓は筋皮神経を介するC5〜C6で、C5レベルを含む腱反射はこれです。

腱反射は、腱を叩いて筋紡錘が伸ばされることで求心路(Ia線維)→脊髄前角細胞→遠心路(α運動線維)と伝わる単シナプス反射です。反射が減弱・消失していればその髄節または末梢神経(下位運動ニューロン)の障害を、亢進していれば障害部位より上位(上位運動ニューロン)の障害を示唆します。上肢では、上腕二頭筋反射がC5〜C6(筋皮神経)、腕橈骨筋反射がC6(橈骨神経)、上腕三頭筋反射がC7(橈骨神経)で、5・6・7と番号が上がる順に覚えると整理しやすくなります。下肢は膝蓋腱反射がL4(L2〜L4)、アキレス腱反射がS1です。下顎反射だけは脊髄反射ではなく、三叉神経を求心路・遠心路とする橋レベルの反射で、亢進すれば橋より上位の両側性錐体路障害を示唆します。

✓ 2. 正しい
上腕二頭筋反射
反射中枢はC5〜C6で、筋皮神経を介します。C5レベルを含む腱反射はこれで、肘窩の上腕二頭筋腱に指を当ててその上を叩打し、肘関節の屈曲をみます。
✗ 1. 誤り
下顎反射
三叉神経を求心路・遠心路とする橋レベルの反射で、脊髄髄節は関与しません。亢進すれば橋より上位の両側性錐体路障害を示唆します。
✗ 3. 誤り
上腕三頭筋反射
反射中枢は主にC7で、橈骨神経を介します。肘を軽く曲げた状態で肘頭上方の上腕三頭筋腱を叩打し、肘関節の伸展をみます。
✗ 4. 誤り
橈骨反射
腕橈骨筋反射のことで、反射中枢は主にC6、橈骨神経を介します。前腕遠位の橈骨茎状突起付近を叩打します。
ポイント
  • 上腕二頭筋反射=C5〜C6(筋皮神経)。C5を含む代表的な腱反射。
  • 上肢は「二頭筋C5-6→腕橈骨筋C6→三頭筋C7」と番号順に並べて覚える。
  • 下肢は膝蓋腱反射L4(L2〜L4)、アキレス腱反射S1。
  • 減弱・消失=下位運動ニューロン(髄節・末梢神経)障害、亢進=上位運動ニューロン(錐体路)障害。
  • 下顎反射は三叉神経による橋レベルの反射で、脊髄髄節とは無関係。
比較表
腱反射反射中枢末梢神経誘発される運動
下顎反射橋(三叉神経核)三叉神経閉口
上腕二頭筋反射C5〜C6筋皮神経肘屈曲
腕橈骨筋(橈骨)反射C6橈骨神経肘屈曲・前腕回外
上腕三頭筋反射C7橈骨神経肘伸展
膝蓋腱反射L4(L2〜L4)大腿神経膝伸展
アキレス腱反射S1脛骨神経足底屈
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