学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ26P022
理由で解く 柔道整復師
脊柱の生理的な弯曲は矢状面(横から見た面)だけに存在し、上から頸椎前弯・胸椎後弯・腰椎前弯・仙椎後弯の4つがS字を描く。前額面(正面から見た面)の弯曲、すなわち側弯は生理的には存在しない。
胎生期の脊柱は全体が1つの後弯にまとまっており、この形がそのまま残ったのが胸椎後弯と仙椎後弯で、一次弯曲と呼ばれる。生後3〜4か月ごろ、腹臥位で頭部を持ち上げる動作を繰り返すうちに頸椎が前弯し、1歳前後で立位・歩行を始めると体幹の重心を支えるために腰椎が前弯する。この2つが後天的に獲得される二次弯曲である。前弯と後弯が交互に並ぶことで脊柱は1本の棒ではなくばねとして働き、頭部の重量と歩行時の床反力を分散できる。したがって「頸椎と腰椎は前弯、胸椎と仙椎は後弯」と対で覚えておき、これと逆向きの弯曲(胸椎前弯・腰椎後弯)や前額面の弯曲(側弯)が出てきたら病態を指す名称だと判断すれば、この種の問題は迷わずに解ける。
| 部位 | 生理的弯曲 | 一次/二次 | 成立する時期 |
|---|---|---|---|
| 頸椎 | 前弯 | 二次弯曲 | 生後3〜4か月(頭部を持ち上げる動作) |
| 胸椎 | 後弯 | 一次弯曲 | 胎生期から |
| 腰椎 | 前弯 | 二次弯曲 | 1歳前後(立位・歩行の開始) |
| 仙椎 | 後弯 | 一次弯曲 | 胎生期から |
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