学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §3 リハビリテーション医学の基礎医学 / QJ26P012
理由で解く 柔道整復師
関節強直は「関節そのものを作っている組織」が変化して動かなくなった状態、関節拘縮は「関節の外側にある軟部組織」が短縮して動きが制限された状態。原因が関節内か関節外かで切り分けるのがコツで、骨と軟骨は関節内なので強直の原因になる。
強直(ankylosis)は関節内の病変によって起こる。化膿性関節炎、関節リウマチ、関節内骨折、長期の関節固定などで関節軟骨が変性・消失すると、向かい合う骨端が線維組織で連結したり(線維性強直)、骨組織で連続してしまったり(骨性強直)する。骨性強直では他動的にもまったく動かず、保存療法では改善しない。一方の拘縮(contracture)は関節包の外にある皮膚・皮下組織・筋・腱・靱帯・神経などが原因で、皮膚性・結合組織性・筋性・神経性などに分類される。拘縮は他動運動で抵抗を感じながらもある程度動き、早期であれば温熱と持続的伸張、関節可動域訓練によって改善が期待できる。臨床で最初に確かめるのは「他動でまったく動かないのか、抵抗はあるが動くのか」で、ここが両者を分ける手がかりになる。
| 関節強直(ankylosis) | 関節拘縮(contracture) | |
|---|---|---|
| 原因のある場所 | 関節内(骨・関節軟骨・関節包内) | 関節外の軟部組織(皮膚・筋・腱・靱帯・神経) |
| 分類 | 線維性強直/骨性強直 | 皮膚性・結合組織性・筋性・神経性 など |
| 他動運動 | 制限が高度。骨性ではまったく動かない | 抵抗はあるが可動する |
| 主な原因疾患 | 化膿性関節炎、関節リウマチ、関節内骨折、長期固定 | 熱傷瘢痕、長期臥床、麻痺、ギプス固定 |
| 保存療法の効果 | 期待しにくい(手術が検討される) | 早期であれば伸張・ROM訓練で改善しうる |
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