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理由で解く 柔道整復師

QJ26A110 衛生学・公衆衛生学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問110
問題
国際疾病分類(ICD)で正しいのはどれか。
選択肢
1 国際連合が制定している。
2 基本コードは3桁の数字で表される。
3 現在は第9回修正版が使用されている。
4 我が国の死亡統計の死因分類に用いられている。
解答
正解4(我が国の死亡統計の死因分類に用いられている。)
解説

ICD(国際疾病分類)はWHOが定める疾病・死因の国際共通分類で、我が国の人口動態統計における死因分類はこのICDに準拠している。

ICDは、国や時代が違っても同じ基準で死因や疾病を数えられるようにするための「共通言語」である。制定・改訂を行っているのはWHO(世界保健機関)で、第26回試験が行われた平成30年時点で使用されていたのは第10回修正(ICD-10)であった。日本では平成7年(1995年)からICD-10が適用されている。コードは英字1文字+数字2文字の3桁分類(例:I21 急性心筋梗塞)を基本とし、必要に応じて小数点以下1桁を加えた4桁の細分類を用いる。改訂のたびに死因の集計ルールが変わるため、死因順位や死亡率の推移を読むときは「改訂による段差」を意識する必要がある(ICD-10適用時に心疾患の死亡数が見かけ上減少した例が有名)。

✓ 4. 正しい
我が国の死亡統計の死因分類に用いられている。
人口動態統計の死因分類はICDに準拠して行われる。国際比較が可能なのはこのためで、死亡診断書に記載された原死因をICDのルールで選択・分類して集計する。
✗ 1. 誤り
国際連合が制定している。
制定・改訂を行っているのはWHO(世界保健機関)である。WHOは国連の専門機関ではあるが、ICDの主体は国連そのものではない。
✗ 2. 誤り
基本コードは3桁の数字で表される。
ICD-10の基本分類は3桁だが、その内訳は「英字1文字+数字2文字」(A00〜Z99)であり、数字だけではない。「数字で表される」という点が誤り。
✗ 3. 誤り
現在は第9回修正版が使用されている。
出題時点で使われていたのは第10回修正(ICD-10)である。ICD-9は昭和54年(1979年)から用いられ、日本では平成7年(1995年)にICD-10へ切り替わった。
ポイント
  • ICDの制定・改訂主体はWHO。国連そのものではない点が頻出の引っかけ。
  • 第26回(平成30年)出題時点の版はICD-10(第10回修正)。日本での適用開始は平成7年(1995年)。
  • 基本コードは英字1文字+数字2文字の3桁(例:I21)。細分類は小数点以下1桁を加えた4桁。
  • 人口動態統計の死因分類はICD準拠。だから死因統計の国際比較ができる。
  • 改訂の年には死因統計に段差が生じる。推移を読むときは改訂時期を確認する。
  • ICD-11がWHO総会で承認されたのは2019年で、この試験より後の出来事。
比較表
日本での適用ポイント
ICD-9(第9回修正)昭和54年(1979年)〜平成6年この問題の出題時点ではすでに使われていない
ICD-10(第10回修正)平成7年(1995年)〜出題時点で使用中。人口動態統計の死因分類に準拠
ICD-11WHO総会承認は2019年で、第26回試験より後
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