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理由で解く 柔道整復師
コホート研究は曝露のある集団とない集団をそろえて将来に向かって追跡するので、「観察した人数」という分母が確保でき、疾病の発生頻度(罹患率)を直接求められる。これが症例対照研究にはない最大の強みである。
2つの設計の違いは「時間の向き」に尽きる。コホート研究は曝露→発病の順に前向きに追うため、罹患率がそのまま計算でき、そこから相対危険(リスク比)や寄与危険も直接導ける。曝露が先で発病が後という時間的前後関係もはっきりするので、因果関係の検討に強い。一方の症例対照研究は、すでに発病した人(症例)と発病していない人(対照)を集めてから過去の曝露をさかのぼる設計で、出発点が患者側であるため「集団の何人中何人が発病したか」という分母が存在せず、罹患率は算出できない(オッズ比で相対危険を近似する)。その代わり少人数・短期間・低コストで実施でき、発症者を先に集められるのでまれな疾病にも使える。「安い・速い・まれな病気に強い」は症例対照研究の3点セットで、その裏返しがコホート研究の短所になる。
| 項目 | コホート研究 | 症例対照研究 |
|---|---|---|
| 時間の向き | 曝露 → 発病(前向き) | 発病 → 過去の曝露(後ろ向き) |
| 対象の集め方 | 曝露群・非曝露群を設定して追跡 | 症例群・対照群を設定して曝露歴を聴取 |
| 罹患率(発生頻度) | 算出できる | 算出できない |
| 主な指標 | 相対危険・寄与危険 | オッズ比 |
| 費用・期間 | 多い・長い | 少ない・短い |
| まれな疾病 | 不向き | 適する |
| 受けやすいバイアス | 脱落(追跡不能) | 思い出しバイアス、対照の選択 |
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