学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ26A094

理由で解く 柔道整復師

QJ26A094 運動学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問94
問題
足関節伸展に働くのはどれか。
選択肢
1 第3腓骨筋
2 長腓骨筋
3 腓腹筋
4 ヒラメ筋
解答
正解1(第3腓骨筋)
解説

足関節では「伸展=背屈(つま先を上げる)」を指します。背屈に働くのは第三腓骨筋で、正答は1です。

足関節(距腿関節)は用語が紛らわしく、つま先を上げる背屈を伸展、つま先を下げる底屈を屈曲と呼びます。まずこの言い換えができるかどうかが、この問題の分かれ目です。背屈筋は下腿前面のグループで、前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋の4つ。いずれも深腓骨神経に支配され、伸筋支帯の下を通って足背へ向かいます。第三腓骨筋は長趾伸筋の外側部が分かれたもので、第5中足骨底に停止し、背屈と外がえしに働きます(欠如することもあります)。一方、下腿後面の下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)と外側の腓骨筋群は底屈側です。名前に「腓骨筋」とついていても、第三腓骨筋だけは前面グループである点を押さえておきます。

✓ 1. 正しい
第3腓骨筋
長趾伸筋の分束として下腿前面にあり、深腓骨神経に支配されます。作用は足関節の伸展(背屈)と外がえしで、設問の条件に合致します。
✗ 2. 誤り
長腓骨筋
下腿外側にあり浅腓骨神経支配です。作用は外がえしと屈曲(底屈)で、伸展ではありません。腱は足底を横切って足のアーチを支えます。
✗ 3. 誤り
腓腹筋
下腿三頭筋の一部で、アキレス腱として踵骨隆起に停止します。作用は屈曲(底屈)と膝関節の屈曲で、伸展ではありません(脛骨神経支配)。
✗ 4. 誤り
ヒラメ筋
同じく下腿三頭筋の一部ですが膝関節をまたがず、作用は屈曲(底屈)のみです(脛骨神経支配)。
ポイント
  • 足関節の用語:伸展=背屈(つま先を上げる)、屈曲=底屈(つま先を下げる)。まずここを言い換える。
  • 背屈筋(下腿前面・深腓骨神経):前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、第三腓骨筋。
  • 底屈筋:下腿三頭筋(脛骨神経)、長腓骨筋・短腓骨筋(浅腓骨神経)、後脛骨筋、長趾屈筋など。
  • 第三腓骨筋は名前に「腓骨筋」とあるが前面グループ。作用は背屈+外がえし。
  • 内がえし=前脛骨筋・後脛骨筋、外がえし=長腓骨筋・短腓骨筋・第三腓骨筋。
比較表
部位足関節での作用支配神経
第三腓骨筋下腿前面伸展(背屈)+外がえし深腓骨神経
長腓骨筋下腿外側屈曲(底屈)+外がえし浅腓骨神経
腓腹筋下腿後面(浅層)屈曲(底屈)+膝関節屈曲脛骨神経
ヒラメ筋下腿後面(浅層)屈曲(底屈)脛骨神経
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。