学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ26A091

理由で解く 柔道整復師

QJ26A091 運動学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問91
問題
肩関節運動で小円筋と同一の作用をもつのはどれか。
選択肢
1 棘下筋
2 広背筋
3 烏口腕筋
4 肩甲下筋
解答
正解1(棘下筋)
解説

小円筋の作用は肩関節の外旋です。同じ外旋作用をもつのは棘下筋で、正答は1です。

回旋筋腱板(ローテーターカフ)は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4筋からなります。肩甲骨の後面から起こる棘下筋と小円筋は上腕骨大結節に停止して外旋に働き、前面から起こる肩甲下筋だけが小結節に停止して内旋に働きます。「後ろから引くから外へ回る、前から引くから内へ回る」と停止部とセットで整理すれば混同しません。腱板は動きを生むだけでなく、骨頭を関節窩に引きつけて肩関節を動的に安定させる役割ももちます。似た名前の大円筋は内旋・内転・伸展で小円筋と作用が逆になるため、ここも合わせて確認しておきます。

✓ 1. 正しい
棘下筋
肩甲骨の棘下窩から起こり上腕骨大結節に停止する腱板筋で、作用は外旋です。小円筋と同一の作用をもちます(支配神経は肩甲上神経)。
✗ 2. 誤り
広背筋
上腕骨小結節稜に停止し、肩関節の内転・伸展(後方挙上)・内旋に働きます。外旋ではなく内旋側の筋です。
✗ 3. 誤り
烏口腕筋
烏口突起から起こり上腕骨体の内側に停止します。作用は肩関節の屈曲(前方挙上)と内転が主で、外旋作用はありません。
✗ 4. 誤り
肩甲下筋
腱板のうち唯一小結節に停止する筋で、作用は内旋です。小円筋とはちょうど逆向きの作用になります。
ポイント
  • 腱板4筋の作用:棘上筋=外転、棘下筋=外旋、小円筋=外旋、肩甲下筋=内旋。
  • 停止部で整理する:大結節=棘上筋・棘下筋・小円筋、小結節=肩甲下筋(唯一の内旋筋)。
  • 支配神経:棘上筋・棘下筋=肩甲上神経、小円筋=腋窩神経、肩甲下筋=肩甲下神経。
  • 主な内旋筋は肩甲下筋・大胸筋・広背筋・大円筋。外旋筋は棘下筋・小円筋(+三角筋後部)。
  • 小円筋(外旋)と大円筋(内旋・内転・伸展)は名前が似ていて作用が逆。セットで確認する。
比較表
停止肩関節での主作用支配神経
小円筋大結節(下部)外旋腋窩神経
棘下筋大結節(中部)外旋肩甲上神経
肩甲下筋小結節内旋肩甲下神経
広背筋小結節稜内転・伸展・内旋胸背神経
烏口腕筋上腕骨体内側屈曲・内転筋皮神経
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