学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §14 感覚の生理 / QJ26A083
理由で解く 柔道整復師
ゴルジ腱紡錘(腱器官)は筋と腱の移行部にあり、筋線維と直列に並んで筋にかかる張力を感知する受容器である。求心性線維はIb群で、脊髄でIb抑制(自原抑制)を起こす。
深部感覚の受容器である筋紡錘と腱器官は、役割分担がはっきりしている。筋紡錘は錘外筋線維と並列に並び、筋の長さ(伸ばされ具合)とその変化の速さを感知する。このうち筋の長さと伸張の速度は一次終末から出るIa群線維が、主に長さの静的な情報は二次終末から出るII群線維が伝える。そしてIa群線維がα運動ニューロンに単シナプス性に結合して伸張反射(腱反射)を起こすのであり、II群線維は主に介在ニューロンを介した多シナプス性の経路で働く。一方、腱器官は筋線維と直列につながっているため、筋が自ら収縮しても外から引っ張られても、腱にかかる張力に応じて発火する。その情報はIb群線維で脊髄に入り、抑制性介在ニューロンを介して同名筋のα運動ニューロンを抑制し、拮抗筋を促通する。結果として過大な張力から筋・腱を守るとともに、発揮する筋張力を適切な範囲に保つフィードバックが働く。
| 項目 | 筋紡錘 | ゴルジ腱紡錘(腱器官) |
|---|---|---|
| 位置 | 筋腹(錘外筋線維の間) | 筋と腱の移行部 |
| 配列 | 錘外筋線維と並列 | 筋線維と直列 |
| 感知するもの | 筋の長さと伸張の速度 | 筋にかかる張力 |
| 求心性線維 | Ia群(一次終末:長さ+伸張速度)/II群(二次終末:主に長さ) | Ib群 |
| 脊髄での結合 | Ia群はα運動ニューロンに単シナプス性/II群は主に介在ニューロンを介する多シナプス性 | 抑制性介在ニューロンを介する(多シナプス性) |
| 遠心性支配 | γ運動ニューロン(錘内筋線維) | なし |
| 反射の向き | 伸張反射(Ia群による単シナプス反射/同名筋を収縮させる) | Ib抑制・自原抑制(同名筋を弛緩させる) |
| 意義 | 筋の長さの保持、姿勢の調節 | 過大な張力からの保護、張力の一定保持 |
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