学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §14 感覚の生理 / QJ26A084
理由で解く 柔道整復師
半規管は回転(角)加速度を受け持つ平衡受容器で、膨大部にある有毛細胞が管内を満たす内リンパの動きを感じ取ります。頭が回ると内リンパが慣性で遅れて相対的に流れ、クプラを押し倒すことで感覚毛が傾き、電気信号へ変換されます。
左右の内耳にそれぞれ前・後・外側の3本があり、互いにほぼ直角に組み合わさっているため、どの向きの回転でも3本の組合せとして検出できます。感覚毛が動毛(キノシリウム)側へ傾くと有毛細胞は脱分極して発火が増え、反対側へ傾くと過分極して発火が減るという、双方向の応答が特徴です。この情報は前庭神経を通って脳幹の前庭神経核へ入り、前庭動眼反射による視線の安定化や姿勢の調節に使われます。一方、直線加速度と重力の向きを担当するのは、耳石(平衡砂)をのせた卵形嚢・球形嚢の平衡斑で、半規管とは役割が分かれています。回転は半規管、直線と傾きは耳石器、という分担を軸に整理しましょう。
| 半規管 | 耳石器(卵形嚢・球形嚢) | |
|---|---|---|
| 感知するもの | 回転(角)加速度 | 直線加速度・重力による傾き |
| 受容部位 | 膨大部稜 | 平衡斑 |
| 感覚毛を動かすもの | 内リンパの流れによるクプラの偏位 | 耳石(平衡砂)のずれ |
| 配置 | 3本が互いにほぼ直角 | 卵形嚢はほぼ水平、球形嚢はほぼ垂直 |
| 求心路 | いずれも前庭神経(内耳神経の一部) | |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。