学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §12 神経 / QJ26A080
理由で解く 柔道整復師
筋紡錘を受容器とするのは頸反射(緊張性頸反射)である。頸部の深部筋にある筋紡錘が頭と体幹の位置関係を感知し、四肢の筋緊張を変化させる。
筋紡錘は骨格筋の中に紡錘状に埋め込まれた固有受容器で、錘内筋線維に感覚終末が巻きついた構造をもつ。筋が引き伸ばされると一次終末(Ia群線維)が長さと伸張の速さを、二次終末(II群線維)が長さを中枢に伝える。この情報が脊髄でα運動ニューロンを単シナプス性に興奮させるのが伸張反射(腱反射)で、姿勢の保持に働く。γ運動ニューロンが錘内線維を収縮させて感度を調節するため、筋が縮んでいるときでも受容器として機能できる(α-γ連関)。頸反射は、頭部を回旋・前後屈させたときに頸部の筋紡錘が伸張され、その情報が脳幹・脊髄を介して四肢の筋緊張を変える反射である。顔が向いた側の上下肢が伸展し反対側が屈曲する非対称性緊張性頸反射などが知られ、新生児期にみられて発達とともに消失する。他の選択肢はいずれも受容器が筋紡錘ではないので、「何が刺激を受け取るか」を反射ごとに整理しておくことが解答の決め手になる。
| 反射 | 受容器 | 求心路・中枢 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 頸反射(緊張性頸反射) | 頸部深部筋の筋紡錘 | 頸髄・脳幹 | 頭位に応じて四肢の筋緊張を変える |
| 伸張反射(腱反射) | 筋紡錘 | Ia群線維・脊髄(単シナプス) | 伸ばされた筋が収縮する |
| 前庭-眼反射 | 前庭器官(半規管・耳石器) | 内耳神経・脳幹 | 頭部の動きと逆に眼球を動かし視線を保つ |
| 角膜反射 | 角膜の自由神経終末 | 三叉神経→顔面神経・橋 | 両側の閉瞼 |
| 屈曲反射 | 皮膚の侵害受容器 | 脊髄(多シナプス) | 同側の屈筋が収縮して逃避する |
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