学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §12 神経 / QJ26A079
理由で解く 柔道整復師
正しい組合せは「頭頂連合野-身体失認」である。頭頂連合野は体性感覚の情報を統合して身体像や空間の認識をつくるため、損傷すると自分の身体を正しく認識できなくなる。
大脳皮質のうち、一次運動野・一次感覚野以外の広い領域を連合野といい、部位ごとに担当する高次機能が異なる。前頭連合野(前頭前野)は意欲・計画・判断・作業記憶・社会的行動を担い、損傷すると意欲低下(アパシー)、脱抑制、人格変化、遂行機能障害が現れる。頭頂連合野は体性感覚・視覚・前庭覚の情報を統合し、身体像と外部空間の関係をつくる場で、損傷により身体失認、半側空間無視(とくに右半球損傷で左空間を無視する)、着衣失行、左角回の障害ではゲルストマン症候群(失書・失算・手指失認・左右失認)がみられる。側頭連合野は顔や物の認知、記憶、聴覚性の認知を担い、相貌失認や物体失認、感覚性失語(ウェルニッケ失語)が起こる。後頭連合野は視覚情報の統合を担い、視覚失認や色彩失認が生じる。なお協調運動障害(運動失調)は大脳皮質ではなく小脳の障害で起こる症状である。
| 部位 | 主な機能 | 代表的な損傷症状 |
|---|---|---|
| 前頭連合野 | 意欲・計画・判断・作業記憶 | 意欲低下、脱抑制、人格変化、遂行機能障害 |
| 頭頂連合野 | 体性感覚の統合、身体像、空間認知 | 身体失認、半側空間無視、着衣失行、ゲルストマン症候群 |
| 側頭連合野 | 顔・物体の認知、記憶、聴覚性認知 | 相貌失認、物体失認、感覚性失語 |
| 後頭連合野 | 視覚情報の統合 | 視覚失認、色彩失認 |
| 小脳(参考) | 運動の協調と平衡 | 協調運動障害(運動失調)、企図振戦 |
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