学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ26A075
理由で解く 柔道整復師
バゾプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)の分泌を促すのは血漿浸透圧の上昇である。体液が濃くなったことを視床下部が感知し、腎で水を回収して薄めようとする反応である。
バゾプレッシンは視床下部の視索上核・室傍核の神経細胞で作られ、軸索を下って下垂体後葉から血中に放出される。最も鋭敏な刺激は血漿浸透圧で、視床下部の浸透圧受容器はわずか1〜2%の上昇にも反応して分泌を増やす。同時に口渇中枢も刺激されるため、飲水行動と水の再吸収が両輪で働く。もう一つの刺激は循環血液量の減少や血圧低下で、心房や大静脈の低圧受容器、頸動脈洞・大動脈弓の圧受容器からの抑制性入力が減ることによって分泌が増える。作用は腎集合管の主細胞のV₂受容体を介し、水チャネルであるアクアポリン2を管腔側の膜に組み込ませて水の再吸収を増やす。その結果、尿量は減り尿は濃縮される。高濃度では血管平滑筋のV₁受容体を介して血管を収縮させ血圧を上げる(バゾプレッシン=血管に圧、という名の由来)。
| 刺激 | 感知する受容器 | ADH分泌 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 血漿浸透圧の上昇 | 視床下部の浸透圧受容器 | 増加 | 水再吸収↑・尿濃縮、口渇も出現 |
| 血漿浸透圧の低下 | 同上 | 減少 | 希釈尿の排泄 |
| 循環血液量の減少・出血 | 心房・大静脈の低圧受容器 | 増加 | 水を保持して循環血液量を維持 |
| 循環血液量の増加 | 同上 | 減少 | 利尿(ANP分泌も増加) |
| 動脈圧の上昇 | 頸動脈洞・大動脈弓の圧受容器 | 減少 | 利尿方向 |
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