学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ26A074
理由で解く 柔道整復師
受容体が細胞内(細胞質・核内)にあるのはサイロキシンである。細胞膜を通り抜けられる脂溶性ホルモンだけが、この様式をとることができる。
ホルモンは受容体の場所で大きく二つに分かれる。ペプチド・蛋白質ホルモンやカテコールアミンは水溶性で細胞膜を通れないため、細胞膜表面の受容体に結合し、cAMPやCa²⁺などのセカンドメッセンジャーを介して既存の酵素を活性化する。作用は速く現れるが持続は短い。これに対しステロイドホルモンと甲状腺ホルモンは脂溶性で、細胞膜を通過して細胞質または核内の受容体に結合する。ホルモン-受容体複合体はDNAの特定の領域に結合して遺伝子の転写を調節し、新たに蛋白質を作らせることで効果を出す。そのため作用が現れるまでに時間がかかるが、持続は長い。サイロキシン(T4)はチロシンにヨウ素が結合したアミン系ホルモンだが、性質は脂溶性で核内受容体を使うという点が典型的な引っかけになる。「ステロイドと甲状腺ホルモンだけが細胞内受容体」と例外として覚えるのが確実である。
| ホルモン | 化学的性質 | 受容体の場所 | 作用の速さ・持続 |
|---|---|---|---|
| インスリン | ペプチド(水溶性) | 細胞膜(チロシンキナーゼ型) | 速い・短い |
| サイロキシン | アミン系だが脂溶性 | 核内 | 遅い・長い |
| アンギオテンシンII | ペプチド(水溶性) | 細胞膜(G蛋白質共役型) | 速い・短い |
| プロラクチン | 蛋白質(水溶性) | 細胞膜 | 速い・短い |
| ステロイドホルモン(参考) | 脂溶性 | 細胞質・核内 | 遅い・長い |
| アドレナリン(参考) | カテコールアミン(水溶性) | 細胞膜 | 速い・短い |
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