学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ26A043

理由で解く 柔道整復師

QJ26A043 解剖学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問43
問題
上顎洞の鼻腔への開口部位はどれか。
選択肢
1 総鼻道
2 上鼻道
3 中鼻道
4 下鼻道
解答
正解3(中鼻道)
解説

上顎洞は中鼻道の半月裂孔(篩骨漏斗)に開口する。中鼻道には前頭洞と前・中篩骨洞も開く。

副鼻腔は前頭洞・上顎洞・篩骨洞・蝶形骨洞の4対で、いずれも鼻腔と交通し粘膜で連続している。開口部を整理すると、中鼻道には上顎洞・前頭洞・前篩骨洞・中篩骨洞が開き、上鼻道には後篩骨洞、上鼻甲介の後上方にある蝶篩陥凹には蝶形骨洞が開く。下鼻道に開くのは副鼻腔ではなく鼻涙管で、涙が鼻へ流れる経路である。上顎洞は最大の副鼻腔だが、開口部が洞の天井近く(内側壁上方)にあるため、立位や座位では分泌物が重力に逆らわないと排出されない。これが上顎洞炎の症状が長引きやすい構造的な理由であり、頬部の重い痛みや前屈時の増強を訴える人には耳鼻咽喉科の受診を勧める。

✓ 3. 正しい
中鼻道
中鼻甲介の下外側にある通路。半月裂孔と篩骨漏斗を介して上顎洞が開口し、前頭洞・前篩骨洞・中篩骨洞も同じ中鼻道に開く。
✗ 1. 誤り
総鼻道
鼻中隔と3つの鼻甲介の内側縁との間にある共通の通路で、空気の主要な通り道。副鼻腔はここには開口しない。
✗ 2. 誤り
上鼻道
後篩骨洞が開口する。上顎洞は開かない。
✗ 4. 誤り
下鼻道
鼻涙管が開口する場所。副鼻腔の開口はない。泣くと鼻水が出るのはこの経路による。
ポイント
  • 中鼻道:上顎洞・前頭洞・前篩骨洞・中篩骨洞が開口(半月裂孔・篩骨漏斗)。
  • 上鼻道:後篩骨洞が開口。
  • 蝶篩陥凹(上鼻甲介の後上方):蝶形骨洞が開口。
  • 下鼻道:鼻涙管が開口。副鼻腔ではない点に注意。
  • 上顎洞は最大の副鼻腔だが開口部が高い位置にあり、分泌物が貯留しやすい。
比較表
開口部位開口するもの
下鼻道鼻涙管
中鼻道上顎洞・前頭洞・前篩骨洞・中篩骨洞
上鼻道後篩骨洞
蝶篩陥凹蝶形骨洞
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