学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ26A044

理由で解く 柔道整復師

QJ26A044 解剖学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問44
問題
正しいのはどれか。
選択肢
1 篩骨洞はトルコ鞍の直下に位置している。
2 声門裂は左右の前庭ヒダの間をいう。
3 左肺は上、中および下の3肺葉からなる。
4 縦隔は左右の胸膜腔に挟まれた部位をいう。
解答
正解4(縦隔は左右の胸膜腔に挟まれた部位をいう。)
解説

縦隔は左右の胸膜腔(縦隔胸膜)に挟まれた胸腔の正中部で、選択肢4が正しい。

縦隔は前方を胸骨、後方を胸椎、下方を横隔膜、上方を上胸郭口で囲まれ、左右の境界は縦隔胸膜である。胸骨角と第4・第5胸椎の椎間を結ぶ面より上を上縦隔、下を心膜を基準に前・中・後縦隔に分ける。中縦隔には心臓と心膜、前縦隔には小児では胸腺、後縦隔には胸大動脈・食道・胸管・奇静脈・交感神経幹が入る。ほかの選択肢は、蝶形骨洞と篩骨洞の位置、声門裂と前庭裂の高さ、左右の肺葉数という定番の混同ポイントを突いている。いずれも一つの図で位置関係を確認しておくと、言い換えて出題されても迷わない。

✓ 4. 正しい
縦隔は左右の胸膜腔に挟まれた部位をいう。
左右の縦隔胸膜(胸膜腔)に挟まれた胸腔正中部が縦隔で、心臓・大血管・気管・食道・胸腺・胸管などが収まる。
✗ 1. 誤り
篩骨洞はトルコ鞍の直下に位置している。
トルコ鞍の直下(前下方)にあるのは蝶形骨洞である。篩骨洞は鼻腔の上外側で、眼窩内側壁(紙様板)と鼻腔の間に並ぶ小さな蜂巣の集まりである。
✗ 2. 誤り
声門裂は左右の前庭ヒダの間をいう。
声門裂は左右の声帯ヒダの間の隙間で、喉頭の最狭部である。前庭ヒダ(仮声帯)の間は前庭裂と呼び、声帯ヒダより上方にある。
✗ 3. 誤り
左肺は上、中および下の3肺葉からなる。
3葉に分かれるのは右肺である。左肺は心臓が左に張り出すぶん容積を譲り、上葉と下葉の2葉。中葉に相当する部分は上葉の舌区として残り、前縁には心切痕がある。
ポイント
  • 縦隔=左右の縦隔胸膜に挟まれた胸腔正中部。前は胸骨、後は胸椎、下は横隔膜。
  • 区分は上縦隔と前・中・後縦隔。心臓は中縦隔、食道と胸大動脈は後縦隔。
  • 蝶形骨洞=トルコ鞍の直下。篩骨洞=眼窩内側壁と鼻腔の間。
  • 声帯ヒダの間=声門裂、前庭ヒダの間=前庭裂。上下の位置関係で覚える。
  • 右肺3葉(上・中・下)、左肺2葉(上・下、舌区と心切痕)。
比較表
混同しやすい対正しい内容
蝶形骨洞/篩骨洞トルコ鞍直下は蝶形骨洞。篩骨洞は眼窩内側壁と鼻腔の間
声門裂/前庭裂声門裂=声帯ヒダの間(下)。前庭裂=前庭ヒダの間(上)
右肺/左肺右3葉・2裂、左2葉・1裂。左は舌区と心切痕をもつ
胸膜腔/縦隔胸膜腔は肺を包む腔、縦隔はその間に挟まれた正中部
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