学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §45 柔道整復理論 / QJ26A018

理由で解く 柔道整復師

QJ26A018 必修問題

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問18
問題
骨折の後療法開始時期で正しいのはどれか。
選択肢
1 整復終了後
2 固定施行後
3 仮骨出現後
4 固定除去後
解答
正解2(固定施行後)
解説

後療法は固定を施した直後から開始する。固定期間中も可能な運動を行い、拘縮や筋萎縮を防ぐことが目的である。

骨折の治療は整復・固定・後療法の三本柱で進み、後療法は手技療法・運動療法・物理療法から成る。固定は骨癒合の場を守るために欠かせないが、固定された関節や筋は動かさなければ短期間で拘縮・萎縮を起こし、循環も滞って腫脹が長引く。そこで固定した直後から、固定部では関節を動かさずに力を入れる等尺性収縮を、固定範囲外の関節では自動運動を行い、血液とリンパの循環を促す。仮骨の形成状況に応じて等張性収縮、抵抗運動、部分荷重から全荷重へと段階的に負荷を上げ、固定除去後は関節可動域訓練と日常生活動作の再獲得へつなぐ。開始が遅れるほど機能回復に要する期間は長くなる。

✓ 2. 正しい
固定施行後
固定した直後から開始する。固定部では等尺性収縮、固定範囲外の関節では自動運動を行い、循環を促して腫脹を軽減する。
✗ 1. 誤り
整復終了後
この時点ではまだ固定が完了しておらず、骨片が動いて再転位を招くおそれがある。まず確実に固定を施すことを優先する。
✗ 3. 誤り
仮骨出現後
仮骨が現れるのを待っていては、その間に関節拘縮と筋萎縮が進んでしまう。仮骨の状況は負荷を上げる目安であって、開始時期の基準ではない。
✗ 4. 誤り
固定除去後
最も遅く、廃用が最大となる時期。固定除去後は後療法の開始時期ではなく、関節可動域訓練を本格化させる段階にあたる。
ポイント
  • 骨折治療は「整復→固定→後療法」。後療法は固定を施した直後から開始する
  • 後療法の3本柱=手技療法・運動療法・物理療法
  • 固定部では等尺性収縮、固定範囲外の関節では自動運動を行い、循環を促して腫脹を引かせる
  • 仮骨の形成に応じて等張性収縮・抵抗運動・部分荷重から全荷重へ段階的に進める
  • 開始が遅れるほど関節拘縮・筋萎縮が進み、機能回復に時間を要する
比較表
時期後療法として行うこと
整復直後固定の準備。骨片の再転位を避けるため運動は行わない
固定施行直後後療法を開始。固定部の等尺性収縮、固定外関節の自動運動
固定期間中手技療法・物理療法で腫脹軽減と循環改善、仮骨の状況に応じて負荷を漸増
固定除去後関節可動域訓練、抵抗運動、荷重訓練、日常生活動作の再獲得
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