学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §42 一般臨床医学 / QJ26A013

理由で解く 柔道整復師

QJ26A013 必修問題

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問13
問題
医療面接で誤っているのはどれか。
選択肢
1 大ざっぱな質問で患者に自由に話してもらう。
2 症状について焦点を絞って聞くこともある。
3 診療録に要点を整理して記載する。
4 患者の訴えを主観的に判断する。
解答
正解4(患者の訴えを主観的に判断する。)
解説

医療面接では患者の訴えを主観で決めつけず、客観的な所見と突き合わせて評価する。したがって「患者の訴えを主観的に判断する」が誤りである。

医療面接には、情報収集・信頼関係(ラポール)の形成・患者教育という3つの役割がある。まず開かれた質問で自由に語ってもらい、傾聴と共感によって話しやすい場をつくったうえで、閉じた質問に切り替えて発症機転・部位・程度・経過を絞り込んでいく。そこで得られた訴えはあくまで主観的情報(S)として受け取り、視診・触診・関節可動域測定・徒手検査などの客観的情報(O)と照合して評価(A)し、方針(P)を立てる。先入観で結論を先取りすると重要な所見を取りこぼすため、聞いた内容は要点を整理して診療録に残し、重篤な疾患が疑われる場合や判断に迷う場合は速やかに医師へ紹介する。設問は「誤っているもの」を選ぶ形なので、望ましい面接の姿勢から外れている選択肢を探す。

✓ 4. これが答え(誤り)
患者の訴えを主観的に判断する。
訴えは主観的情報として受け止め、身体所見や検査結果と照らし合わせて客観的に評価する。判断に迷う所見や重篤な疾患を疑う所見があれば医師に紹介する。
✗ 1. 答えではない(正しい)
大ざっぱな質問で患者に自由に話してもらう。
いわゆる開かれた質問。面接の導入で用い、患者自身の言葉で経過を語ってもらうことで情報の幅が広がり、信頼関係も築きやすい。
✗ 2. 答えではない(正しい)
症状について焦点を絞って聞くこともある。
閉じた質問。必要な情報を確定するために、開かれた質問と使い分けるのが適切な進め方である。
✗ 3. 答えではない(正しい)
診療録に要点を整理して記載する。
記録は経時的な評価と多職種での情報共有に不可欠であり、法令上も作成・保存が求められる。
ポイント
  • 医療面接の3つの役割=情報収集・信頼関係(ラポール)の形成・患者教育
  • 導入は開かれた質問で自由に語ってもらい、後半は閉じた質問で情報を確定する
  • 訴えは主観的情報(S)。視診・触診・徒手検査などの客観的情報(O)と照合して評価する
  • 傾聴・共感・受容の姿勢をとり、先入観で結論を先取りしない
  • 要点を整理して診療録に記載し、重篤な疾患を疑うときは速やかに医師へ紹介する
比較表
観点主観的情報(S)客観的情報(O)
内容患者の訴え、自覚症状、既往歴、生活背景視診・触診の所見、可動域測定値、徒手検査の結果
集め方医療面接(開かれた質問→閉じた質問)身体診察・計測・検査
扱い方そのまま記録し、決めつけずに受け止める数値や所見として記録する
その後両者を突き合わせて評価(A)し、施術方針(P)を立てる
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