学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §41 リハビリテーション医学 / QJ26A012

理由で解く 柔道整復師

QJ26A012 必修問題

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問12
問題
MMT 3における筋力増強訓練法はどれか。
選択肢
1 筋機能再教育
2 徒手的に介助した自動運動
3 徒手的に抵抗を加えた自動運動
4 自重を利用した自動運動
解答
正解4(自重を利用した自動運動)
解説

MMT 3は「重力に抗して全可動域を動かせるが抵抗には抗せない」段階なので、四肢の重さそのものを負荷とする自重を利用した自動運動が適する。

筋力増強訓練は、その時点で発揮できる筋力よりわずかに強い負荷をかけたときに最も効率よく効果が出る(過負荷の原則)。そこでMMTの段階が負荷設定の目安になる。MMT 0〜1(収縮が見えない〜わずかに触れる程度)では随意収縮そのものを引き出す筋機能再教育を行い、MMT 2(重力を除けば全可動域が動く)では介助自動運動で可動域を確保する。MMT 3では重力そのものが適切な負荷となるため自動運動を行い、MMT 4〜5では徒手抵抗やおもり・ゴムバンドを使った抵抗運動へ進む。段階が上がるほど「介助を減らして負荷を足す」方向に切り替わる、と流れで捉えると迷わない。

✓ 4. 正しい
自重を利用した自動運動
重力に抗して全可動域を動かせるMMT 3では、四肢の重さがそのまま適切な負荷になる。介助も外的抵抗も加えずに自分で動かす。
✗ 1. 誤り
筋機能再教育
MMT 0〜1の段階で用いる方法。電気刺激や視覚・触覚のフィードバックを使い、随意収縮そのものを引き出すことを目的とする。
✗ 2. 誤り
徒手的に介助した自動運動
MMT 2の段階に適する。重力を除いた肢位や介助によって全可動域を動かせるようにするための方法で、MMT 3では負荷が軽すぎる。
✗ 3. 誤り
徒手的に抵抗を加えた自動運動
MMT 4以上で用いる抵抗運動。MMT 3では抵抗に抗せないため、全可動域を動かしきれなくなってしまう。
ポイント
  • MMT 3=重力に抗して全可動域を動かせるが、抵抗には抗せない(fair)
  • MMT 0〜1は筋機能再教育、2は介助自動運動、3は自重による自動運動、4〜5は抵抗運動
  • 過負荷の原則:現在の筋力よりわずかに強い負荷が最も効率よく筋力を高める
  • 固定中や強い疼痛がある時期は関節を動かさない等尺性収縮から始める
  • 訓練中の疼痛増強や腫脹の増悪があれば負荷を下げ、必要に応じて医師に相談する
比較表
MMT判定基準適する訓練法
0(zero)/1(trace)収縮なし/わずかに収縮を触れる筋機能再教育(電気刺激・フィードバック)
2(poor)重力を除けば全可動域を動かせる徒手的に介助した自動運動
3(fair)重力に抗して全可動域を動かせる自重を利用した自動運動
4(good)ある程度の抵抗に抗せる徒手抵抗・軽いおもりによる抵抗運動
5(normal)強い抵抗に抗せる強い抵抗運動(おもり・ゴムバンド)
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