学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ25P100

理由で解く 柔道整復師

QJ25P100 柔道整復理論

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問100
問題
ラウゲ・ハンセン分類で誤っているのはどれか。
選択肢
1 回内・外転損傷
2 回外・内転損傷
3 回内・外旋損傷
4 回外・内旋損傷
解答
正解4(回外・内旋損傷)
解説

ラウゲ・ハンセン分類は「受傷時の足部の肢位(回外/回内)」と「距骨に加わった外力の方向(内転・外転・外旋)」の組合せで足関節果部骨折を分類する。「回外・内旋」という型は存在しないため、4が設問の条件(誤っているもの)に当てはまる。

分類名の前半は受傷時の足部肢位、後半は距骨に働いた力の向きを表す。回外位では外側の靱帯・外果に、回内位では内側の三角靱帯・内果に、それぞれ先に張力がかかるという順序性があり、外力が続くと損傷が段階的に内側から外側へ(あるいは外側から内側へ)進む。この段階が各型のⅠ度~Ⅳ度に対応し、何度まで進んだかが整復と固定の難易度を決める。組合せは回外・内転、回外・外旋、回内・外転、回内・外旋の4つで、「回外なら内転か外旋」「回内なら外転か外旋」と対にして覚え、内旋の組合せは存在しないと押さえるのが最短である。

✓ 4. 誤っている(これが答え)
回外・内旋損傷
ラウゲ・ハンセン分類にこの組合せは含まれない。回外位で組み合わされるのは内転または外旋であり、内旋という外力の型は設定されていない。
✗ 1. 正しい(答えではない)
回内・外転損傷
分類に含まれる型である。回内位で外転が強制されるため、まず内側(三角靱帯の断裂または内果の裂離骨折)が破綻し、続いて脛腓靱帯結合、さらに外果の斜骨折・粉砕骨折へと進む。
✗ 2. 正しい(答えではない)
回外・内転損傷
分類に含まれる型である。回外位で内転が強制されるため、外側から破綻する。第1段階は外側の靱帯損傷または外果の裂離(横)骨折で、進行すると内果の斜骨折(垂直方向に近い骨折線)を生じる。
✗ 3. 正しい(答えではない)
回内・外旋損傷
分類に含まれる型である。内側損傷から始まり、前脛腓靱帯、腓骨の骨折へと進む。腓骨が高位(骨幹部)で折れるマイソヌーブ骨折を生じることがあり、足関節に痛みを訴える患者でも腓骨近位部の圧痛を確認する必要がある点を押さえておきたい。
ポイント
  • ラウゲ・ハンセン分類=受傷時の足部肢位(回外・回内)+距骨に加わった外力(内転・外転・外旋)。
  • 成立する4型は「回外・内転」「回外・外旋」「回内・外転」「回内・外旋」。内旋の型はない。
  • 回外位では外側から、回内位では内側から段階的に破綻する。
  • 各型はⅠ度~Ⅳ度に細分され、進行度が整復・固定の難易度を左右する。
  • 回内・外旋損傷では腓骨近位部の骨折(マイソヌーブ骨折)を伴うことがあり、腓骨全長の圧痛確認が重要。
比較表
最初に破綻する側第1段階の損傷
回外・内転外側外側靱帯の断裂または外果の裂離(横)骨折
回外・外旋外側前脛腓靱帯の損傷
回内・外転内側三角靱帯の断裂または内果の裂離骨折
回内・外旋内側三角靱帯の断裂または内果の裂離骨折
回外・内旋分類に存在しない
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