学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ25P098
理由で解く 柔道整復師
前距腓靱帯の重症例(完全断裂)では距骨が前方へ引き出され、前方引き出し症状がみられる。正答は4。
前距腓靱帯は外果の前縁から前内方へ走って距骨頸に付着し、足関節底屈位で緊張して距骨の前方移動と内返しを制動する。したがって底屈位+内返しの強制で最も損傷しやすく、検査でも底屈位での内反ストレスで疼痛が誘発される。完全断裂では距骨の前方制動が失われ、踵を前方に引く前方引き出しテストで健側より大きく動く。ただし急性期は疼痛と筋防御のため正確な評価が難しいので、腫脹の広がり、荷重の可否、外果・内果後縁や第5中足骨基部・舟状骨の骨性圧痛を確認し、骨折が否定できない場合は画像評価につなげる。初期はRICE処置と患部の保護を行い、疼痛の軽減に合わせて可動域訓練、腓骨筋群の強化、バランス訓練へと進める。
| 靱帯 | 走行 | 緊張する肢位 | 陽性となる検査 |
|---|---|---|---|
| 前距腓靱帯 | 外果前縁 → 距骨頸 | 底屈位 | 底屈+内反ストレス、前方引き出しテスト |
| 踵腓靱帯 | 外果尖 → 踵骨外側面 | 直角位(0度) | 直角位での内反ストレス |
| 後距腓靱帯 | 外果窩 → 距骨後突起 | 背屈位 | 単独損傷はまれ |
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