学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §21 各論(軟部組織損傷) 頭部・体幹 / QJ25P093
理由で解く 柔道整復師
肋間筋損傷では、体幹の運動や深呼吸・咳など損傷部が動かされる場面で痛みが出る。特徴的な所見は運動痛で、正答は4。
肋間筋は肋骨と肋骨の間を走り、体幹の回旋・側屈や呼吸運動で伸張・収縮する。したがって安静時の痛みは比較的軽く、動かしたときだけ強く痛むという「運動痛が主体」のパターンをとる。筋が肋骨の間の深部にあるため、腫脹や皮下出血は体表からは把握しにくい。臨床で最も重要なのは肋骨骨折との鑑別で、骨折では胸郭を前後・左右から圧迫すると離れた骨折部に痛みが響く介達痛(胸郭圧迫テスト陽性)が特徴的である。肋間筋損傷ではこの介達痛がみられない。処置はバストバンド等で胸郭の動きを抑えて疼痛を軽減し、呼吸困難・皮下気腫・喀血・チアノーゼなどがあれば血胸・気胸を疑って直ちに医師に紹介する。
| 所見 | 肋間筋損傷 | 肋骨骨折 |
|---|---|---|
| 介達痛(胸郭圧迫) | みられない | 特徴的にみられる |
| 運動痛・呼吸時痛 | 特徴的にみられる | みられる |
| 限局性圧痛 | 肋間(筋腹)に一致 | 肋骨上(骨折線)に一致 |
| 軋轢音 | なし | 触知することがある |
| 腫脹・皮下出血 | 乏しい | 時にみられる |
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