学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ25P080
理由で解く 柔道整復師
上腕骨骨幹部で三角筋付着部より遠位が折れた場合、近位骨片は三角筋に引かれて前外方(外上方)へ転位する。したがって正しい組合せは3である。
上腕骨骨幹部骨折の転位は「骨折線が三角筋付着部(三角筋粗面)より近位か遠位か」で正反対になる。三角筋粗面より遠位で折れると、近位骨片には三角筋と烏口腕筋が付着したまま残るため、これらの牽引で骨片は外方かつ前方へ引き上げられる(前外方転位)。一方、遠位骨片には上腕二頭筋と上腕三頭筋が働き、長軸方向に引き上げられて上方転位(短縮転位)を示す。逆に三角筋粗面より近位で折れた場合は、近位骨片が大胸筋・広背筋・大円筋に引かれて内方へ、遠位骨片が三角筋に引かれて外上方へ転位する。どの筋が付いている側かを図に描いて考えれば、丸暗記に頼らず判断できる。なお上腕骨骨幹部中央から遠位1/3の骨折では橈骨神経麻痺(下垂手)を合併しやすく、手関節背屈と母指伸展の確認を欠かさない。
| 骨折の高さ | 近位骨片 | 遠位骨片 |
|---|---|---|
| 三角筋付着部より近位 | 内方転位(大胸筋・広背筋・大円筋) | 外上方転位(三角筋) |
| 三角筋付着部より遠位 | 前外方(外上方)転位(三角筋・烏口腕筋) | 上方=短縮転位(上腕二頭筋・三頭筋) |
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