学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §10 総論 評価・施術録 / QJ25P073

理由で解く 柔道整復師

QJ25P073 柔道整復理論

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問73
問題
初期評価でないのどれか。
選択肢
1 業務範囲であるかどうかの判断
2 患者が自己管理するための助言
3 クリティカルパスに沿った説明
4 治癒に至る治療プログラムの設定
解答
正解2(患者が自己管理するための助言)
解説

初期評価は「施術を始める前に、何をどこまで行うかを決める」段階である。患者が自己管理するための助言は、施術を進めながら経過に応じて行う指導管理であり、初期評価には含まれない。

柔道整復師の臨床では、まず問診・視診・触診・各種検査で損傷の部位と程度を把握し、それが自身の業務範囲内か、医師の診察を要するかを判断する。業務範囲内と判断したら、治癒までの見通しを時間軸で示すクリティカルパスに沿って患者に説明し、固定期間や後療の内容を含む治療プログラムを立案する。ここまでが初期評価であり、施術方針を確定させる作業といえる。一方、患者自身が日常生活で腫脹を管理し、固定を守り、許可された範囲で運動するための助言は、施術開始後の各段階で経過を見ながら繰り返し行うもので、位置づけが異なる。設問は「初期評価でないのはどれか」であり、答えは2となる。

✓ 2. これが答え(初期評価に含まれない)
患者が自己管理するための助言
自己管理の助言は治療方針が決まった後、経過に合わせて内容を変えながら継続して行う指導管理にあたる。方針を決める段階である初期評価とは役割が分かれる。
✗ 1. 初期評価に含まれる(答えではない)
業務範囲であるかどうかの判断
自ら施術を行うか、応急処置のうえ医師に紹介するかを見極める判断であり、最初に済ませておくべき事項である。初期評価の中核をなす。
✗ 3. 初期評価に含まれる(答えではない)
クリティカルパスに沿った説明
固定期間、後療の開始時期、日常生活復帰やスポーツ復帰の目安といった見通しを、開始時点で患者と共有する作業である。同意を得るためにも初期に行う。
✗ 4. 初期評価に含まれる(答えではない)
治癒に至る治療プログラムの設定
評価で得た情報をもとに固定法・固定期間・後療法の内容を組み立てる立案作業で、初期評価の結論にあたる。以後の再評価で必要に応じて修正していく。
ポイント
  • 初期評価=施術開始前に「損傷の把握 → 業務範囲の判断 → 見通しの説明 → 治療プログラムの立案」を行う段階。
  • 患者への自己管理の助言は、経過に応じて繰り返し行う指導管理であり初期評価とは区別する。
  • 業務範囲の判断は最優先。疑わしければ応急処置のうえ医師の診察につなぐ。
  • クリティカルパスの説明は患者の同意と協力を得るために初期に行う。
  • 初期評価で立てた計画は固定的ではなく、再評価のたびに見直して修正する。
比較表
時期主な内容目的
初期評価損傷の把握、業務範囲の判断、見通しの説明、治療プログラムの立案施術方針を決める
施術・指導管理期自己管理の助言、固定の点検、後療の進行、生活動作の指導計画を実行し経過を整える
再評価・最終評価治癒状況の判定、プログラムの修正、社会復帰の判断計画の見直しと終了判断
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