学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ25P069
理由で解く 柔道整復師
急性塑性変形は、小児の長管骨が骨折線を生じないまま弓状に曲がったまま戻らなくなる損傷である。小児骨特有の柔軟性と厚い骨膜が背景にある。
小児の骨は有機質(コラーゲン)の割合が高く弾力に富み、骨膜が厚く強靱である。長軸方向に力が加わると、骨は多数の微小骨折を内部に生じながら全体としてたわみ、力を除いても元の形に戻らない。これが急性塑性変形(弯曲骨折)で、X線では明らかな骨折線を認めないのに骨の弯曲だけがみられるため見落としやすい。前腕の尺骨や下腿の腓骨など、2本並んだ骨の一方に起こることが多く、他方の完全骨折やモンテギア骨折に合併して回旋・回内外制限の原因となる。若木骨折や骨膜下骨折とともに、小児にしか起こらない骨折形態としてまとめて理解しておきたい。
| 小児特有の骨折 | 骨折線 | 変形 | 部位 |
|---|---|---|---|
| 急性塑性変形 | 認めない | 弓状の弯曲が残る | 長管骨骨幹部(尺骨・腓骨) |
| 若木骨折 | 不完全(一側の皮質のみ) | 屈曲変形 | 長管骨骨幹部 |
| 骨膜下骨折 | あり(骨膜は連続) | 転位はごく軽度 | 長管骨 |
| 骨端線損傷 | 骨端線に一致 | 成長障害の危険 | 骨端部 |
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