学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §15 主要な疾患 血液疾患 / QJ25P039
理由で解く 柔道整復師
多発性骨髄腫では腫瘍化した形質細胞が破骨細胞を活性化して溶骨性病変をつくるため、椎体がもろくなり圧迫骨折を起こしやすい。正答は2。
多発性骨髄腫は骨髄で形質細胞が腫瘍性に増殖する疾患で、腫瘍細胞が産生する因子によって破骨細胞が活性化され、骨吸収が骨形成を上回る。その結果、頭蓋骨の打ち抜き像に代表される溶骨性病変が多発し、荷重のかかる脊椎では椎体がつぶれて圧迫骨折を起こし、腰背部痛や身長低下、脊髄・神経根の圧迫症状を来す。破壊された骨からカルシウムが遊離して高カルシウム血症を生じ、口渇・多尿・意識障害の原因にもなる。さらに単クローン性のM蛋白が血中に増え、尿中にはベンス・ジョーンズ蛋白が出現し、腎障害や正常免疫グロブリンの減少による易感染性、正常造血の抑制による貧血を伴う。高齢者で明らかな外傷なしに腰背部痛が続き、身長が縮んだような訴えがある場合は病的骨折を念頭に置き、画像評価が可能な医療機関への受診を勧める。
| 疾患 | 主な病態 | 特徴的所見 |
|---|---|---|
| 多発性骨髄腫 | 形質細胞の腫瘍性増殖・骨吸収亢進 | 溶骨性病変、脊椎圧迫骨折、高Ca血症、M蛋白 |
| 血友病 | 凝固因子(VIII・IX)欠乏 | 関節内出血、筋肉内出血、APTT延長 |
| 慢性骨髄性白血病 | 造血幹細胞の腫瘍化(Ph染色体) | 著明な白血球増加、脾腫 |
| 特発性血小板減少性紫斑病 | 自己抗体による血小板破壊 | 点状出血、紫斑、鼻出血、血小板減少 |
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