学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §14 主要な疾患 循環器疾患 / QJ25P038
理由で解く 柔道整復師
僧帽弁閉鎖不全症では収縮期に左室から左房へ血液が逆流し、左房・左室の容量負荷が続いて心不全に至る。正答は1。
僧帽弁閉鎖不全症は、収縮期に閉じるべき僧帽弁が完全に閉鎖せず、左室の血液の一部が左房へ逆流する状態である。逆流分だけ有効な心拍出量が減り、その分を補うために左室は多くの血液を送り出そうとするので容量負荷がかかって拡大する。左房も逆流血で拡大し、圧が上がると肺静脈のうっ血を招いて労作時呼吸困難や起坐呼吸を生じ、進行すれば左心不全から肺高血圧・右心不全へと波及する。また左房拡大は心房細動の温床となり、心内血栓から塞栓症を起こすこともある。聴診では心尖部で最強となる全収縮期(汎収縮期)雑音が左腋窩へ放散するのが典型で、拡張期雑音を呈するのは僧帽弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症である。原因は僧帽弁逸脱症、腱索断裂、虚血性、リウマチ性、感染性心内膜炎などの後天性が主体で、重症例では弁形成術や弁置換術が治療の柱となる。
| 弁膜症 | 雑音の時相 | 最強点 | 主な負荷 |
|---|---|---|---|
| 僧帽弁閉鎖不全症 | 全収縮期雑音(左腋窩へ放散) | 心尖部 | 左房・左室の容量負荷 |
| 僧帽弁狭窄症 | 拡張期ランブル | 心尖部 | 左房圧上昇・肺うっ血 |
| 大動脈弁狭窄症 | 収縮期駆出性雑音(頸部へ放散) | 第2肋間胸骨右縁 | 左室の圧負荷 |
| 大動脈弁閉鎖不全症 | 拡張期灌水様雑音 | 第3肋間胸骨左縁 | 左室の容量負荷(速脈) |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。