学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ25P025
理由で解く 柔道整復師
甲状腺は頸部正中の気管前面にあり、そこに硬く可動性の乏しい限局した腫瘤を触れるのは甲状腺癌である。正答は1。
頸部の腫瘤は「どこにあるか」と「どんな手触りか」の2軸で絞る。正中〜正中付近で嚥下とともに上下する腫瘤は甲状腺由来を疑い、側頸部や鎖骨上に触れるものはリンパ節由来を考える。手触りは、悪性ほど硬く表面不整で周囲に癒着して可動性が乏しく、良性・炎症性は弾性軟〜弾性硬で可動性が保たれやすい。甲状腺疾患の中でも、バセドウ病や慢性甲状腺炎は腺全体が腫れるびまん性腫大であり、限局した硬い結節として触れるのは腫瘍性病変である。石様に硬い結節、可動性不良、嗄声などが揃えば悪性の可能性が高まるため、触診で異常を認めたら断定せず、超音波や穿刺吸引細胞診が行える医療機関への受診を速やかに勧めることが大切である。
| 疾患 | 部位 | 触診所見 |
|---|---|---|
| 甲状腺癌 | 頸部正中(甲状腺) | 限局性、硬い、表面不整、可動性不良 |
| バセドウ病 | 頸部正中(甲状腺) | びまん性腫大、弾性軟、圧痛なし |
| 慢性甲状腺炎 | 頸部正中(甲状腺) | びまん性腫大、弾性硬・表面やや凹凸 |
| 悪性リンパ腫 | 側頸部・鎖骨上など | 無痛性、弾性硬(ゴム様)のリンパ節腫脹 |
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