学習トップ理由で解く 柔道整復師衛生学・公衆衛生学 ▸ §1 健康の保持増進と疾病予防 / QJ25A110

理由で解く 柔道整復師

QJ25A110 衛生学・公衆衛生学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問110
問題
二次予防に相当する行動はどれか。
選択肢
1 ラジオ体操に毎日参加する。
2 脳梗塞発症後に言語療法を受ける。
3 インフルエンザワクチンを接種する。
4 市が実施する胃がん検診を受診する。
解答
正解4(市が実施する胃がん検診を受診する。)
解説

二次予防は「早期発見・早期治療」。市の胃がん検診を受けることがこれに当たるので4。

予防は病気の進み具合に合わせて三段階に分けて考える。一次予防は、まだ病気になっていない段階で発症そのものを防ぐ働きかけで、生活習慣の改善などの健康増進と、予防接種のように特定の病気を狙い撃ちする特異的予防が含まれる。二次予防は、すでに体の中で始まっているが症状として現れていない段階を検診や健康診断で拾い上げ、早く治療して重症化や死亡を防ぐこと。三次予防は、発症した後にリハビリテーションなどで機能回復と社会復帰を図り、再発や後遺症の悪化を防ぐことをいう。迷ったら「その行動をとる時点で、病気はまだ無いのか・隠れているのか・すでに起きた後か」を自分に問うと段階が決まる。

✓ 4. 正しい
市が実施する胃がん検診を受診する。
がん検診は、症状の出ていない人の中から早期のがんを見つけ出し、治療可能な段階で治すことを目的とする。まさに早期発見・早期治療そのもので、二次予防の代表例である。特定健康診査や職場の定期健康診断も同じ二次予防に分類される。
✗ 1. 誤り
ラジオ体操に毎日参加する。
運動習慣をつけて体力を保つのは、病気になる前の段階で発症しにくい体をつくる行動であり、一次予防のうち健康増進に当たる。病気を「見つける」行為ではないため二次予防ではない。
✗ 2. 誤り
脳梗塞発症後に言語療法を受ける。
すでに発症した脳梗塞の後遺症(失語など)に対する言語療法は、残った機能を伸ばして日常生活と社会参加を取り戻すための働きかけであり、三次予防(リハビリテーション)に当たる。時間軸としては二次予防よりさらに後の段階になる。
✗ 3. 誤り
インフルエンザワクチンを接種する。
ワクチン接種は、特定の病原体に対する免疫をあらかじめ獲得して発症・重症化を防ぐもので、一次予防のうち特異的予防に分類される。まだ感染していない段階への介入なので、早期発見を意味する二次予防とは区別する。
ポイント
  • 一次予防=発症を防ぐ(健康増進:運動・食事・禁煙/特異的予防:予防接種・事故防止)。
  • 二次予防=早期発見・早期治療(がん検診、特定健診、人間ドック、新生児マススクリーニング)。
  • 三次予防=重症化防止・機能回復・社会復帰(リハビリテーション、再発予防、職場復帰支援)。
  • 見分け方は「その時点で病気は無いのか・隠れているのか・起きた後か」。
  • 「検診・健診」という語が出たらまず二次予防を疑うのが実戦的。
比較表
段階ねらい本問での該当その他の例
一次予防発症そのものを防ぐ1. ラジオ体操/3. インフルエンザワクチン禁煙、減塩、手洗い、労働環境改善
二次予防早期発見・早期治療4. 胃がん検診特定健診、人間ドック、新生児マススクリーニング
三次予防重症化防止・機能回復・社会復帰2. 脳梗塞後の言語療法理学療法、再発予防の服薬指導、職場復帰支援
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