学習トップ理由で解く 柔道整復師病理学概論 ▸ §10 先天性異常 / QJ25A107

理由で解く 柔道整復師

QJ25A107 病理学概論

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問107
問題
誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 伴性劣性遺伝-血友病A
2 常染色体優性遺伝-マルファン(Marfan)症候群
3 常染色体劣性遺伝-ウィルソン(Wilson)病
4 性染色体異常-ダウン (Down)症候群
解答
正解4(性染色体異常-ダウン (Down)症候群)
解説

ダウン症候群は21番染色体が3本になる21トリソミー、すなわち常染色体の数的異常です。性染色体異常との組合せは成り立ちません。

遺伝性疾患は、染色体の数や形の異常による染色体異常症と、特定の遺伝子の変化による単一遺伝子病に大別されます。染色体異常症はさらに、常染色体の異常(ダウン症候群=21トリソミー、エドワーズ症候群=18トリソミー、パトウ症候群=13トリソミー)と、性染色体の異常(ターナー症候群=45,X、クラインフェルター症候群=47,XXY)に分かれます。単一遺伝子病は伴性(X連鎖)劣性、常染色体優性、常染色体劣性などの遺伝形式をとります。伴性劣性は男性に発症が偏り女性は保因者になること、常染色体優性は世代を追って親子で連続して現れること、常染色体劣性は近親婚や保因者どうしの組合せで現れることが手がかりです。ダウン症候群の頻度は母体年齢とともに高まる点も押さえておきましょう。

✓ 4. これが答え(組合せが成り立たない)
性染色体異常-ダウン (Down)症候群
ダウン症候群は21番染色体が3本になる常染色体の数的異常です。性染色体異常の代表はターナー症候群(45,X)やクラインフェルター症候群(47,XXY)で、対応が合いません。
✗ 1. 組合せは正しい(=答えではない)
伴性劣性遺伝-血友病A
血友病Aは第Ⅷ因子の欠乏によるX連鎖(伴性)劣性遺伝疾患で、発症するのはほぼ男性、女性は保因者となります。関節内出血を繰り返す点が特徴です。
✗ 2. 組合せは正しい(=答えではない)
常染色体優性遺伝-マルファン(Marfan)症候群
フィブリリンをつくる遺伝子の変化による常染色体優性遺伝疾患です。高身長、クモ状指、水晶体偏位、大動脈解離のリスクが知られています。
✗ 3. 組合せは正しい(=答えではない)
常染色体劣性遺伝-ウィルソン(Wilson)病
銅の排泄障害により肝・脳・角膜に銅が蓄積する常染色体劣性遺伝疾患です。肝障害、錐体外路症状、角膜のカイザー・フライシャー輪がみられます。
ポイント
  • ダウン症候群=21トリソミー(常染色体の数的異常)。母体年齢とともに頻度が高まる
  • 性染色体異常の代表:ターナー症候群(45,X)、クラインフェルター症候群(47,XXY)
  • 伴性(X連鎖)劣性:血友病A・B、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、赤緑色覚異常 → 男性に発症が偏る
  • 常染色体優性:マルファン症候群、ハンチントン病、家族性高コレステロール血症、軟骨無形成症
  • 常染色体劣性:ウィルソン病、フェニルケトン尿症、鎌状赤血球症
比較表
分類特徴代表疾患
常染色体異常1〜22番染色体の数・構造の異常ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)
性染色体異常X・Y染色体の数の異常ターナー症候群(45,X)、クラインフェルター症候群(47,XXY)
伴性(X連鎖)劣性男性に発症、女性は保因者血友病A、デュシェンヌ型筋ジストロフィー
常染色体優性親子で連続して現れる、性差なしマルファン症候群、ハンチントン病
常染色体劣性保因者どうしから発症、近親婚で頻度上昇ウィルソン病、フェニルケトン尿症
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