学習トップ理由で解く 柔道整復師運動学 ▸ §7 運動発達 / QJ25A093

理由で解く 柔道整復師

QJ25A093 運動学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午前 問93
問題
正常発達において終生持続するのはどれか。
選択肢
1 モロー反射
2 手掌把握
3 非対称性緊張性頸反射
4 パラシュート反応
解答
正解4(パラシュート反応)
解説

パラシュート反応は生後6〜9か月頃に出現し、その後は生涯にわたって残る保護伸展反応です。正答は4です。

原始反射は胎生期から新生児期にかけて現れ、中枢神経系の成熟に伴っておおむね生後4〜6か月頃までに順次消失していきます。これは大脳皮質による抑制が効き始め、より高次の随意運動に置き換わっていくためです。逆に、消失すべき時期を過ぎても原始反射が残っている場合は、中枢神経系の発達を評価する手がかりになります。これに対して、立ち直り反応・平衡反応・保護伸展反応(パラシュート反応)は、姿勢を保ち転倒時に身を守るために生涯必要な反応なので、いったん出現すると消えません。「消えるのが原始反射、残るのが姿勢反応」と二分して整理するのが最短ルートです。

✗ 1. 該当しない
モロー反射
原始反射のひとつで、生後4〜6か月頃までに消失します。頭部が急に落ちるような刺激で上肢が外転・伸展し、続いて抱え込むように内転する反応です。
✗ 2. 該当しない
手掌把握
手掌への刺激で手指が屈曲して握り込む原始反射で、生後4〜6か月頃までに消失します。消失に伴い、意図して物をつかむ随意的な把握へと置き換わっていきます。
✗ 3. 該当しない
非対称性緊張性頸反射
顔を向けた側の上下肢が伸展し、反対側の上下肢が屈曲する原始反射(ATNR)で、生後4〜6か月頃に消失します。この反射が残っていると寝返りや正中線での手の使用が妨げられます。
✓ 4. 正しい
パラシュート反応
生後6〜9か月頃に出現する保護伸展反応です。体が前方などへ急に倒されたとき、上肢を伸ばして体を支えようとする反応で、転倒時に頭部や体幹を守るために生涯必要です。そのため出現後は終生持続します。
ポイント
  • 原始反射(モロー反射・手掌把握・非対称性緊張性頸反射など)は生後4〜6か月頃までに消失する。
  • 立ち直り反応・平衡反応・保護伸展反応(パラシュート反応)は出現後に終生持続する。
  • パラシュート反応の出現時期は生後6〜9か月頃。
  • 消失時期を過ぎても原始反射が残る場合は、中枢神経系の発達評価につなげる。
  • 「消える=原始反射」「残る=姿勢反応」と二分して覚えると迷わない。
比較表
反射・反応出現時期消失時期
モロー反射出生時(胎生期から)生後4〜6か月頃
手掌把握反射出生時生後4〜6か月頃
非対称性緊張性頸反射出生時生後4〜6か月頃
パラシュート反応生後6〜9か月頃消失しない(終生持続)
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