学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §5 姿勢 / QJ25A092
理由で解く 柔道整復師
静止立位では重心線が膝関節中心のやや前方を通るため、重力によるモーメントが膝を伸展方向に押さえ、膝が屈曲する(膝折れする)のを防いでいます。正答は2です。
立位姿勢の保持は、重心線が各関節のどちら側を通るかで説明できます。矢状面でみると、重心線は乳様突起→肩峰のやや前方→股関節中心のやや後方→膝関節中心のやや前方→足関節のやや前方、という経路をたどります。重心線が関節の前を通れば伸展方向、後ろを通れば屈曲方向のモーメントが生じ、それに抗する筋や靱帯が働いて姿勢が保たれます。膝関節では重力そのものが伸展方向に働くため筋活動をほとんど必要とせず、これが「立っているだけなら膝はさほど疲れない」理由になります。足関節では重心線が前方を通り体幹が前へ倒れようとするので、後面の下腿三頭筋(特にヒラメ筋)が持続的に働きます。股関節では重心線が後方を通って過伸展方向へ傾こうとするのを、主に腸骨大腿靱帯(Y靱帯)が受け止めます。脊柱では脊柱起立筋がわずかに活動して前屈を防いでいます。この「重心線の位置→生じるモーメント→抗する組織」という3段構えで整理すると、どの関節を問われても答えを組み立てられます。
| 関節 | 重心線の通り方 | 生じるモーメント | 主に抗する組織 |
|---|---|---|---|
| 足関節 | やや前方 | 背屈(前方へ倒れる) | 下腿三頭筋(ヒラメ筋) |
| 膝関節 | やや前方 | 伸展(膝折れを防ぐ) | 後方関節包・靱帯(過伸展を制動) |
| 股関節 | やや後方 | 過伸展 | 腸骨大腿靱帯(Y靱帯)、腸腰筋 |
| 脊柱 | 体幹前方寄り | 前屈 | 脊柱起立筋群 |
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