学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §12 神経 / QJ25A078
理由で解く 柔道整復師
静止(非興奮)時の神経細胞膜で最も透過性が高いのはカリウムイオンである。静止膜電位がおよそマイナス70〜90mVになるのは、K⁺リークチャネルが開いていることによる。
Na⁺-K⁺ポンプがATPを使ってNa⁺を3個外へ、K⁺を2個内へ運ぶため、細胞内はK⁺が高く(約150mM)、細胞外はNa⁺が高い(約145mM)という濃度勾配ができる。静止時に開いているのは主にK⁺リークチャネルなので、K⁺が濃度勾配に従って外へ出ようとし、内側に陰イオンが残って細胞内が負に帯電する。こうしてできる静止膜電位はK⁺の平衡電位に近い値になる。閾値まで脱分極すると電位依存性Na⁺チャネルが一斉に開き、Na⁺透過性が数百倍にはね上がって活動電位の急峻な立ち上がりが生じる。高カリウム血症で細胞外K⁺が上がると静止膜電位が浅くなり、不整脈が起こりやすくなるのもこの原理で説明できる。
| 静止時 | 脱分極(立ち上がり) | 再分極 | |
|---|---|---|---|
| 透過性が高いイオン | K⁺ | Na⁺ | K⁺ |
| 開いているチャネル | K⁺リークチャネル | 電位依存性Na⁺チャネル | 電位依存性K⁺チャネル |
| イオンの動き | K⁺がゆっくり流出 | Na⁺が流入 | K⁺が流出 |
| 膜電位 | 約マイナス70〜90mV | プラス側へ振れる | マイナス側へ戻る |
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