学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ25A056
理由で解く 柔道整復師
尺骨神経は上腕骨内側上顆の後方を、尺骨神経溝に沿って肘の後内側へ回り込む。肘の内側を打つと小指側がしびれるのはこのためである。
上腕骨に接して走る神経は、骨の部位ごとに決まっている。腋窩神経は外科頸の後面を後上腕回旋動脈とともに回り(四辺形間隙を通る)、三角筋・小円筋を支配する。橈骨神経は上腕骨体後面の橈骨神経溝を、内上方から外下方へ斜めに横切って下る。尺骨神経は上腕内側を下り、内側上顆の後ろの尺骨神経溝を通って前腕屈側へ入る。正中神経は上腕動脈と並んで上腕の内側を筋間中隔に沿って下るだけで、骨面には接しない。この対応を押さえておくと、骨折部位から麻痺神経を推定できる。外科頸骨折→腋窩神経、骨幹部骨折→橈骨神経(下垂手)、内側上顆部の外傷→尺骨神経(鷲手)、顆上骨折→正中神経・上腕動脈、と結び付けて整理するとよい。
| 上腕骨の部位 | 接して走る神経 | 障害時の主な所見 |
|---|---|---|
| 外科頸(後方を回る) | 腋窩神経 | 三角筋麻痺、肩外側の感覚障害 |
| 骨体後面の橈骨神経溝(斜走) | 橈骨神経 | 下垂手、手背橈側の感覚障害 |
| 内側上顆の後方(尺骨神経溝) | 尺骨神経 | 鷲手、小指・環指尺側のしびれ |
| 上腕内側(骨には接しない) | 正中神経・上腕動脈 | 顆上骨折で圧迫され猿手、末梢の血行障害 |
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